伝佐々木高綱納経 福林寺美形宝塔×2  

「性善説」などいう語が言い訳になっているようです。

保釈率の上昇に伴ってか「逃走率」も上昇して事件化する件、多発してのその理由、「性善説に基づいていますから・・・」はちょいと不可思議。

ぶっちゃけ「人はみな善人で法定の出頭命令に応じるものである」ということですが、そもそもその当事者の皆さんは一定の違法行為を犯しての収監か保釈との選択がされているワケでいわば「性悪」。そこに大いなる矛盾を感じます。

単純に考えると待ち伏せしての交通違反の取締まりには厳しく切符を切っていますがそちらは「性悪説」の採用ですね。

 

保釈は手続きとして保釈金という質種さえ用意できれば大手を振って社会生活ができるシステムですが、今その「性善」思想は大いに「性悪」思想に押し負けて今やたらと保釈逃亡流行りとも聞きます。

 

先日の愛川町の件は「保釈金600万円没収」とのニュースがありましたが、おそらくご当人は痛くも痒くもないでしょうね。どうせ借入金でしょうから。

保釈して逃げた場合の責任やら捕縛にかかる経費はその結果を招いた裁判所を問い詰めるべきですね。

安直な保釈について再考していただき保釈金を2倍3倍にすることも効果があるかも。

 

話は違いますが今熊本から車で逃げている人は、事情聴取(任意)ということで警官が振り切られてしまったそうですが、よく聞けば「ヤク中」らしいとのこと。

麻薬中毒者は尿検査で「シロ」が出るまで時間稼ぎをしたがるといいますので逃げる理由はわかります。

警察ともあろうものが該当者の所有車の前に車を置くなどの発想が浮かんでこないものでしょうかね。ぼ~っとしていたのでしょうか。ワケがわかりません。

その逃亡者は国会議員の秘書を最近までしていたといいますので、「警察が忖度してわざと逃がした・・・」などと思われても仕方ないかも。

 

どうやら車で東上していることはわかりましたが、そろそろ違う車両に乗り換えることを考えるでしょう。

すると次の犯罪被害者の発生が予見できるワケで・・・しっかりして欲しいものです、関係者の方々。

 

さて、本日は愛知川から離れて野洲川をも渡って守山になります。

対岸の堅田(またはこちら こちら こちら こちら こちら)渡る琵琶湖大橋に通じる477号線沿いの木浜町に福林寺(天台宗)というお寺があります(場所はこちら)。元々は野洲にあったお寺といいますね。

 

昨日の妙法寺町自治会所の宝篋印塔の阿弥陀さんと同様、仏が彫り出された石塔が・・・。

門を入ってスグに双子の如くしかも大型(南218㎝ 北254㎝)の宝塔が二つ目に入ります。

 

基礎は側面四方に格狭間。

塔身軸部正面のみ「二重光背型のほりくぼめに如来坐像を浮彫~手印が判然としないが法界定印の釈迦か多宝如来かと思われる」(川勝政太郎)

との評価がありますがこちらはさすがに美的センスを疑うあの前掛けはありません。

また折れた相輪にどちらからか持ってきての修復の様子は一目で判定。惜しい。

 

川勝氏は建立を鎌倉中期以前の示唆をしていますが、こちらの寺伝によれば「佐々木高綱が塔内に経典を納めた」といいますのでそうであれば、平安末~鎌倉初期ということになります。

いずれにせよこの二塔の並立する様子は圧巻。

 

国宝の平安時代十一面観音は開帳限定。普段はムリ。

地元観光協会から画像を頂戴しました。