一所一處の永代墓

元TDK会長山崎貞一氏(東京杉並)御寄進の親鸞聖人像の背後に当家相良の山崎善道氏ほか檀信徒方々の御力添えで「一所一處」の墓碑を建立することができました。 ピラミッドの底部を想わせるデザインです。

永い間本堂正面左にあった合葬墓は2009年8月11日の地震で崩落したため宗祖七百五十回御縁忌にあわせて完成させ当山報恩講に建碑式を行いました。

「一所一處」とは「一所懸命」に生き「倶会一處」(くえいっしょ-阿弥陀経)の心に いのちを集約したいという気持ちを表しそれぞれの「いっしょ」をとって銘々いたしました。

もちろん住職の造語です。

世間様でよく使われる「一生懸命」は「わが命のみ」的な矮小な発想のように感じてしまいます。語源からいってもそうであったように「一所」に「安堵」・・・これは大地こそ我らの幸せが宿り、代々、子々孫々まで永代にその地を継いでいきたいという御先祖の願いが含まれます。

一所懸命」・・・この語こそ頑張ってきた日本人の歴史が込められていると思います。

戦争や紛争、原発事故等人間の行いの結果、多くの人々が古くから受け継いできた土地をそれぞれの意思に反して無理やり剥がされている現実があるからです。

 

 

墓碑の移設

これまで積み重ねられていた墓碑は鐘楼の南側を整地して並べました。

田沼時代の墓碑やご門徒さまの出自の判明できる墓石も発見されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

家族伴侶(いきものたち)の合葬墓 「生々流転」

2016年春に設置。詳細ブログを。