二俣川を隔てて対峙する 鳥羽山城と二俣城

雨降り予報がありましたので本堂裏墓地の落ち葉堆積処理と地頭方処理場へ花ガラ処理1回戦。

途中から奥方が合流してくれたおかげで、概ね完了できました。

今思い出しましたが排水溝(門の外のマス)の清掃を忘れていましたので少々心配です。

大雨が降ると道路側に溢れかえりますからね。

 

風もなく温か、穏やかな曇天で外仕事にはもってこいの一日(親鸞さんの命日)でした。

箒を持って淡々と掃き仕事をしていると、色々な思いが巡ります。

当然前夜のサッカー敗戦の件。

例の主将のミスキックをきっかけにした敗け。あんなイージーなミスをやらかすなんて・・・ある海外からの評価、「日本のキーパーの手はバター」 (すっととろける)にも笑わせていただきました。

ベテラン(オッサン)選手が若い者の夢を奪っちゃった・・・の如くに感じた夜でしたから。

 

髪の毛を赤くして「気合」を入れたいというのもわからないでもありませんが、オッサンがやるとやれやれ感満載。

たとえばガーナの選手の平均年齢は24歳だといいます。

「ベテラン」など、その存在自体がウザいに決まっています。

サッカーに統制はあっても儒教的精神はいらない。

 

ああいった無様にはかつてのコロンビアのエスコバルを思い出すものですが、日本では精々生卵くらい。

いやそれも無いでしょうがね。

しかし、そういう雰囲気(だけでも)を醸し出さなければ永遠に強くなれないでしょうよ。

日本的(烏合の)大衆のお祭り騒ぎのネタとしてあるのならばそれはそれでいいのですが。W杯はサッカーの祭典ともいいますからね。

 

クロアチア×カナダ ベルギー×モロッコやセルビア×カメルーンのスピードに躍動感、若さと時に無茶と思える前向き(攻撃的)なサッカーは観ていて壮観、唸らされます。

 

おどおどびくびくの足先だけの試合運びは「手堅いサッカー」と言い換えることはできましょうがそれは結果が付いてきてこそのもの。

バックパスを交えたパス回しのサッカーは退屈このうえなしでした。

パスサッカーの連続は「遮二無二得点したい」という野心的な攻撃性やその意図が見えてきません。

見苦しさそのものを披露してくれました。

 

敗戦のベルギーではブリュッセルで暴動が起きたといいます。

きっと日本はマスコミとオチャラケまたはアイドルコメンテーターの大甘の言の連発がイケないのでしょうね。

暴れろとは言いませんがビシッと言ってやって欲しい。

「寒いぞ」・・・日本。サッカーとはそういうものです。

 

さて、先日はなぜか初めて二俣城について記しました。

鳥羽山城(またはこちら)でも記しましたがもう一つ近くの笹岡城も大きな括りで三城とも「二俣の城」。三城揃って。

 

これらの城の位置は天竜川が平地に流れ込む扇状の要の部分にあたります。

14世紀前半に北朝方が二俣城を落城させた記録があるようですがその城が笹岡城であったというのが通説。よってそちらを二俣古城と。

街道が近いということと、天竜川を利した水運、特に木材流通の起点となった場所で古い時代から敵方には渡したくない重要なポイントと解されていました。

 

地形として「なるほど・・・」と思わされるのが、江戸期に天竜に注ぐ近くの二俣川の付け替え工事があって現在とはその流れが違うこと。

当時のその川の流れは鳥羽山城と二俣城の間を流れていたといいますから城と城の位置関係は二俣川という「堀」を挟んで対峙していたのでした(こちら)。

 

その古図がありますので転記させていただきます。

①二俣山東村絵図

②③④浜松市文化財課「二俣城・鳥羽山城の調査」より。

 

しかしよく見ると以前の川筋には住宅がびっしり。

天竜が上流で溢れたら・・・を考えるとそらおそろしくなる地形にも感じます。