五輪塔地輪の座仏 忍辱山墓地

グループで「見学会」を催すということで、この日はいかが・・・などいう問い合わせが時に寺にあったりします。

牧之原市には市の尻押しによる市民向けの各講座の開催があって、それが旧相良町の「田沼塾」、旧榛原町の「はりはら塾」という名称となります。

どちらにも地元の歴史に触れようという講座があって毎年参加者を募集していることを承知していましたが、今年はコロナ禍で一切中止されていたようです。

しかしこの度の宣言解除によって再開されているとのことで、その田沼塾の講師より「みなさんをお連れしたい」とのことでした。

 

その講座の開催日は平日の午後ということもあり、法事の予定もありませんので即OKの返答をさせていただきましたが、中には日曜日の午前中にバスで向かうなどいう件もあります。

そんな時は予定を入れずその企画を最優先にして本堂を空けようと心がけていますが前回のその「日曜如何?」には閉口させられました。

 

掛川市内の某研究会のバスチャーターしての来訪の予定が夏頃にありました。

このコロナ禍によって中止順延の報せがあったのちその開催日が先の日曜の午前ということになって私も了解していました。

客が来られるということですから当日、一応は少々の準備をして待ちましたが何かのトラブルが起こったのかドタキャン以前、無連絡説明が無きまま来訪はありませんでした。

奥方が変更の連絡を受けていましたので「この件一体全体・・・」と憮然としていました。

 

当方もひょっとして午後にズレ込んだかも・・・いやそれでも遅延の連絡は入れて来る筈・・・などともやもやが晴れぬ一日を庫裏で過ごしました。

待ちぼうけでしたが、「まぁそういうこともある・・・」ですね。 

 

今回の「田沼塾」の皆さんは拙寺の本堂の見学ということで、初歩的な田沼の歴史という感じ。

因みに「はりはら塾」の教材は「相良海老」とのことでした。

 

さて、昨日の五輪塔いろいろのうち、忍辱山墓地にはその五輪塔の地輪に仏を肉彫りしたタイプが目立ちます。

地輪や水輪に四仏を肉彫りするものを見かけますが、こちらでは板碑状のものの地輪部位にそれを描いているものがあります。

中には各部位に梵字を刻むものもありますが、地輪下部にその像が浮かび現れていると五輪塔そのものを仏のように感じます。