昨日はのんびりと本堂の障子を3枚張り替えました。
やはり正面の障子には手こずらされました。
一般家庭のそれより一回り大きい規格外で「紙がナイ」ため、切って張るの繰り返しは神経を使いますし面倒なこと。
そもそも虫食いによってまともに糊がのりませんし紙を接着すること自体が難しい。
また、障子の木枠から灰汁あるいは埃かよくわかりませんが糊の水分が茶色に変色して染み出すなど、あまり愉快な仕事とはいえない出来となりました。
もっと時間をかけて枠を固く絞った雑巾で何度か拭くなどしなければイケませんでした。
まだ残り4つほど予定としてはありましたが、様子見にしておきます。
根を詰めて完成させたとしても敵はネコと子供。
どうせスグにヤラれて泣くことになることは必定です。
多少見苦しくとも破けた個所のピンポイント修正張りで対応しようか・・・と。
境内で障子と格闘していると色々な方たちとお会いします。
昨日は神戸から来られたご夫婦が墓参りに。静岡一泊でお墓参りが目的だったようです。
御主人の仕事は半導体製造会社ということを以前の法事で聞いていました。
昨今の旺盛な世界的半導体需要によって品薄だというその業態について「ここのところ どうですか?」などと窺えば「去年最悪 今年V字回復」につき絶好調であるとのこと。
電子・車両関係は勿論、様々な業界でその需要が高まってまだまだ好調が続きそうな業です。
昨夕もSONYが台湾の半導体企業と共同で8000億円という巨額投資の件、熊本に新工場を建てるというニュースがあったくらいです。
世に浮沈はつきもので沈みっぱなしから消えていく仕事もある中、今絶妙突っ走っている壮大かつ世界的な業種ですね。
さて、石塔の中で一番にメジャーなものといえば五輪塔。
どちらにおいても見かけることができる五輪(下から地・水・火・風・空)のスタイルはあまりにもありふれています。
特に各パーツが巨大な大きいものから小さな一石で仕上げられたもの、または塔婆の如く地輪が長いもの、そして時代による微妙な作風の違いがあったりしますが、その他にも板碑に線刻されたものや肉彫りされたもの、そして板碑状でもまさに五輪塔のシルエットに削り出ししたものなど多種多様です。
➆のものは後補かオリジナルかわかりませんが、宝篋印塔の塔身を思わす水輪の形状(球体ではなく四角柱)であって目立っています。
⑧はオーソドックスな立体ですが地輪に大永二年1522。
判読可能というのもうれしいところです。
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