木の強さ思い知る 紀元前40年の松 草木国土悉皆成仏

今首都トーキョー辺りで流行っていること。

高齢者をターゲットとした「アポ電」ですね。

3人ほどのグループの強盗のことですがおそらく手配師や「アポ電話」専門担当など分業システムも確立された組織の匂いがしますね。

 

この「アポ電」を考えた輩は「かなりのワル」を思います。

先般あった「押し込み」は80歳のお婆さんの命を奪ってまでの強行でしたが、面倒臭そうなオレオレ電話のストーリー展開と銀行入金や宅配便での現金発送などの段取りを一切ショートカット、「イキナリ現金奪取」を目すものですからね。

 

彼らのオレオレ詐欺のシステムが世間周知の傾向から「仕事がやりにくくなった」ためにその進化した彼らの「チョイス」がこの「イキナリ」系ですね。

まるで戦国時代の「乱取り」を思いだしてしまいますよ。

 

国の方としては「タンス預金が市場に出てカネの流れがよくなり少しでもデフレ改善の一助となる」などとは100%言わないにしろ現実としてはそれを放置することは「経済」にとって悪くないはずでしょう。

 

まぁねじ曲がった私の発想はさておいて、以前からそれらの件、名前と住所という重大個人情報が世間様垂れ流し状態の電話番号帳から掲載削除についてをお勧めしています。

ご主人が亡くなってわざわざ奥さんの名に変更する方がいらっしゃいますが一人で女性が住んでいることを外部に知らせているようなものでもありますからね。

 

今更、知り合いの殆どは電話番号帳(ネット上サイト含む)で調べて電話を掛ける人はいないでしょう。

拙寺の場合はNTTのそれはとうに削除依頼をしていますが、いまだ電話の20%は無用な勧誘電話ばかりです。

寺でなければとっくに自宅電話など撤去したいと思うくらいですね。

「自分は大丈夫」という気持ちは捨てましょうね。

私はいつも「自分が一番ヤバい」が最初に思うところです。

 

携帯電話をお持ちの高齢者の方は自宅の電話を撤去してしまうのが一番です。今、自宅に掛かる電話ほど面倒なモノはありませんからね。

それを政府や役所辺りが親切心で言い出したとするときっとNTTが「ちょっと待って」と大いに怒りだすかも。

要はここも「経済」レベルの発想がまかり通るのでしょうかねぇ。

 

今回の首都トーキョーの高齢者狙いの「乱取り」(アポ電だけだと2018年は34000件)はそうは言っても「強盗殺人」。

法治国家の罪の重さとしては最強レベルに重たいものですね。

今の段階でも二けた懲役は当たり前、悪質すぎるので20年というところか?

もしあと一人でも殺めたとしたら判例上「死刑」です。

目撃情報によればカメラに映った3人組は所沢ナンバーの軽自動車にて逃走したといいますよ。きっと色も車種も判明しているでしょうね。

 

首都圏は高速道路上以外でもいたるところに「Nシステム」(自動車ナンバー自動読取装置)があります。それをたどっていけばアジトが特定できるのです。

もしスピード違反があってオービスに映ったとしたら「顔付」にもなります。

現状、警察は血眼になってそれを解析しているはずですから案外早く召し取られるかもしれません。

現代の「長谷川平蔵」の出現に期待します。

 

さて、画像は小笠の菊川市役所中央公民館のロビー展示物。

先日の「」の展示場と同じです。

そこにはその建物の南側のエリア、「おがさセントラルパーク」・・・東原田遺跡から発掘されたものが。

年代が紀元前40年といいますから強烈な古さです。

拙寺にもかつて松の大木がありましたが枯れて伐採された後、その根も20年余りで消え失せてしまいました。

 

コンディション次第では2000年もの間、姿を保っているということが驚きですね。

まさに「仏」が宿っている(草木国土悉皆成仏)ような。

あの太さからしてかなりの大きな建造物があったのでしょう。