阿漕の平次は不在 インテリ文化人の町 西深草慶喜邸

お国の進めている事などインチキと出鱈目が蔓延しているのは承知していますが、最近世の中に出現というかバレちゃったそれとは厚生労働省のお仕事のこと。

雇用・労災保険を過少に給付していたといいます。

タチの悪いところは「悪意」(法律用語で「知っていた」)が匂うところ。庶民の直観としては政治家と公務員はガッツリ稼ぐ一方国民への支給は誤魔化したいという構図。

 

まるで自分たちの「高給」の財源としているような気もしないではありません。

細かい数字遊びのテクニックは頭の回転の悪い私にはどうにもならないところですが、厚労省は毎度、阿漕なことをしてくれますねぇ。政に何らの「信」などありませんが。

 

「どいつもこいつも阿漕なことをしやがって~」と啖呵を切りたくなりますが、JOCの会長、竹田なる人が東京五輪の招致をめぐる贈賄罪でフランスの司法が動いているという件、「やっぱり五輪はカネで買うものか・・・」と思いましたが、結構に世界的にみっともないことをやらかしたの感。

フランスもゴーンの件でカリカリしているのかしていないのか知りませんがもし、それがクロの結論が出れば、東京五輪を返上するくらいの気風の良さを見せなくては「日本人とはそんなもの~カネで人の心を操る」は世界の統一見解になってしまいます。

え?どこの国でもやっている?・・・それでは子供の理屈。

キレイごと並びたてている五輪ですが「そんなもの」だとしたら子供たちに顔向けできないでしょうよ。

 

まぁ「見解の相違だけど辞任します」というカタチで「しゃんしゃん」(幕引き)というのが推測できますが。

いつものパターンですね。

 

末端の庶民の知らないところで一部、「オレが代表」然とした連中が勝手にやっていることですから、私にはどうでもイイことですが。

「オレがトップで差配、オレが一番えらい」の高慢ちきの心が今流行りとなっている航空機や豪華客船などの機長・船長さんの立派な心構え(飲酒)によるテキトーなお仕事に繋がっているのでしょう。汚職に至る論理もそんなところですが。

 

時代錯誤の佐幕派の私が記していますので話半分で。

ずっと同じようなことを記していますが、こういう事案が現れるとどうしても思い起こしてしまいます。

「明治維新」ですね。

一部の関ケ原敗北組の藩(薩長)が主となって突飛な尊王攘夷運動を展開し、それを討幕運動に変化させ、「勝てば官軍」なる語で示されるようにたまたま天下を取ったのが長州藩のみなさんという構図が明治維新でした。

維新という語が馴染んで言い触らされていますが「クーデター」に変わりありませんね。

 

その長州主体の政治というものは露骨に腐敗を生んだことは確かです。天皇の威厳を強調、神格化までして掲げ、その膝元で自分の思うままにやりたい放題、少なくとも江戸期に外国に出て土地を占領したり戦ったことなどありませんでしたからね。

 

よっていつも思うのが、慶喜さんのこと。

お人よしの文化人のイメージですが、つくづく思います。

あの時、長州藩を完膚なきまでに叩いておけば・・・あの時先陣に立って西郷と正攻法で戦っていれば・・・。

「阿漕の平次」はそう出て来やぁしなかっただろうと。

 

①~画像は駿府西深草公園前。突き当りが賎機通り、その向こうが浅間神社。

静岡藩主の徳川家達が浅間社家新宮兵部の屋敷に入りました

⑦は西深草ポケットパークの石碑(場所はこちら)。

慶喜邸址とあります。

慶喜が最初に入った宝台院についてはこちら。そして浮月桜(またはこちら)。

慶喜の良さはガツガツしていないところ。

政から外れたからといえばそれまでですが。