設楽原の「首洗い池」 キレイ汚いは業次第?

 

今年一番の寒さ。

堂内読経の吐く息は白く、手はかじかんでまさに厳寒。

外はお天気風ナシでそれでも温かく感じましたが。

とりあえずの寒さのピークアウト、それ願います。

 

私どもの正月の食べ物といえば雑煮とかまぼこ・伊達巻そして黒豆くらい。かまぼこと伊達巻は小田原産のこだわりがありますが黒豆は産地に関係なく奥方の手作りになります。

私の母伝承、大量砂糖をブチこんで硬く煮締めるものが好み。

世間様の「柔らかくふっくら」は私からすればNGです。

 

というワケで黒豆には大量の砂糖が必要ということ。

そして奥方は最近やたらと「砂糖が高い!!」とへそを曲げています。「なんでそんなに高くなったんだ!!」とぷりぷり(本当は面倒な黒豆作りをしたくないのでは・・・)。

ところが年末になると各お店の広告に格安の金額が提示されたそれが出てくるわけです。

通常250~270円のそれが194円(税込)になって登場です。

主婦の知恵というかその購入にちょっとした満足感を得られるわけですね。

 

昨日の広告では「全500円以上の購入で一人一袋限り・・・」とのことでした。

まぁ客寄せの品であることはわかりますが、「じゃあ私も行って二袋にするか」と協力を惜しまない旨伝えるも「それこそ見苦しい・・・」と吐き捨てて一人で購入に走っていました。

それが庶民の生活です。

脱法裏金ガッツリの政治屋さんたちは毎晩、談合、密談の豪勢なお食事会が催されているよう。週刊誌に記されていました。

それを聞いているだけで満腹にさせられます。

 

私はかまぼこと伊達巻と雑煮に黒豆が正月の大ご馳走の定番。

今年はさらに「カニをつけてくれ~」と懇願していますが。

魚才さんに行って聞いたら「それはスーパーで買ってね」と言われたとか。

そういう時代か・・・やはりお刺身も付けてもらい私も少しばかりの豪勢を楽しみたいものです。

 

扨、先日は歎異抄巻末附録-流罪記録について記しましたが、その弾圧の中、死罪になった住蓮の近江馬渕の千僧供町についての拙ブログの記述(住蓮の「首洗い池」)をリンク先に上げていました。

その「首洗い」続き。

以前どちらかでその画像はupしていたと思いますが設楽原の歴史博物館、信玄塚方向に向かうに国道交差点を曲がってスグ、右側に目にするのが「首洗い池」です。

奥方もそちらへの行程の助手席に同乗していたこともありますが、その通過の際その件さっと紹介すると「御前はそういうのが殊に好きだな~」と溜息をつかれたことがありました(場所はこちら)。

別に好き嫌い関係なく歴史の一端、その結末として往々にあることとして語っただけですが、奥方はその件好きではなかったようで車から降りもしなかったことを覚えています。

首実検の前に首はキレイにして時に鉄漿化粧をするものですから、首は洗うものですし自らの刀の血のりも取り去るもの。

 

その時、もともと首に垢など溜まっていると恥ずかしいということで首を洗っておくというのが戦の前のマナーでしたね。

その件は、鳥居と成瀬のおはなしで記しました。

 

さぁ、首の垢を洗って待っている?永田町の諸センセー方は如何でしょう。

汚ないままでも別にかまいませんが。

他人様のこと(特に悪辣の宿業とか・・・)については知ったことではありません。

問題は私の業。

煩悩具足の私欲(まだ来ぬ正月のお膳ご馳走)でしょうか。

 

「門松は 冥途の旅の一里塚 

       めでたくもあり めでたくもなし」

昨日は再びこの一休さん噺をしていました。

まったくめでたいなど思えません。