昨日は今年初めて上着を脱いで半袖シャツになった日。
20℃超えは「5月の天気」だったとも・・・
着実に季節は進んでいます。
気温の低下はまたこれからあるでしょうから「油断あるまじきこと」。
表記「うらうらに てれるはるひに ひばりあがり・・・」は
万葉集から。数ある大友家持の春の歌ですが、拙寺「春の法要」の地区ご門徒家回文にさらりと記しました。
ちなみにこのあとに続く詞は
「こころかなしも ひとりしおもへば」です。
「春」といえば「私が生かされている」ことについてついついはしゃぎたくなるものです。
しかし数多の亡き人とそれを見送った方たちの想いについて心向ければ、浮れっぱなしというのはまたNG。
まぁこの歌の「かなし」がストレートに今言う「悲しい」なのかまた「愛しい」のような気持ちが本意なのか当人にしか分かりませんが、私ならば「春日」・・・に温かさをイメージしますし、ひばりが青空に向かって上昇する姿を思えば、後者の方でしょうかね。「生きている 生きる」それを「感じている」です。
がさつで大雑把な神経しか持ち合わせていない私。
悲しいかな、そういった古の人の心の機微は理解できないのかも知れません。
そういえば、クロサワの「生きる」のリメイク
『生きる LIVING』がイギリス、アメリカで上映されています。
映画はわかりやすいですからね。楽しみにしています。
死あってこそそれが感じられるということなのでしょう・・・
単純に纏められませんが。
さあ、今年の「春」は
宗祖親鸞聖人御誕生850年と立教開宗800年、「慶讃法要」がご本山(東本願寺)で催されます。
【第1期法要】2023年3⽉25⽇(⼟)~4⽉8⽇(⼟)〈15⽇間〉
【第2期法要】2023年4⽉15⽇(⼟)~4⽉29⽇(⼟)〈15⽇間〉
「南無阿弥陀仏 人と生まれたことの意味をたずねていこう」
なる重そうなテーマ。
日頃軽率そのものの私、阿弥陀さんの声を耳を澄まして聞いて行きましょう。
画像①は東本願寺より。
先日は「此世はわずか五十年なり 永き後世こそ一大事」(→こちら)なる語を記しましたがこの前節の「五十年」は幸若舞、敦盛でお馴染み。
そして後ろの詞は蓮如さんの御文、五帖-十六白骨の中の有名なフレーズ。「後生の一大事」からですね。
本願寺派土呂殿本宗寺もその言葉を本堂で見かけました③。
棟方志功の作品から、「ごしょうの一大事」。
棟方志功は真宗系題材が多いのも私が親しみを感じるところ。東本願寺の同朋会館でも見かけました。
⑦は仲良き夫婦の後ろ姿と仏の図。愛しいものです。
⑧門前の石碑には「蓮如上人建立」とあります。
下図は今年の蓮如上人御影道中と吉崎別院の法要の日程。
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