二尊院の「もみじ」と法然上人廟

一昨年に郷里秋田へ戻って新生活の大変化に挑んでいる先輩から便りが届きました。

その時(先月末~月初)は「3回雪が降った」がその後消えた・・・とありましたが、昨日のお天気ニュースでは猛吹雪の図と「積雪は既に76㎝」の報。

昨日の遠州ときたら駿府の外歩きに今年初めて革ジャンを着用して闊歩しましたが、穏やかなお日和で心地良さ満点。

同じ日本なのになんでこんなに違うの ?・・・とつくづく。

 

こっちに「越してきちゃえばイイ」などと乱暴な返信をしたくなりますが・・・。それは一所懸命に土地を繋いできた先方ご先祖様に申し訳ないことです。

考えてみれば毎年毎年このような豪雪にお付き合いすることが「当たり前」という人たちが培ってきた厳しい自然に対する耐力と精神力と知恵とその伝承は私たちが育った如くの環境とは大違いでしょう。

先日はその件私なら「即死」に値すると記しましたがやはりその76㎝を即座に叩き出す降雪量は殺人的というしかありませんね。

 

ちなみに冬季は墓参りはナシとのこと。というか墓石は雪の下に埋まりますからね。

初耳だったはお寺の水屋の水道も止められるとのこと。

元で止水できるようになっているのでしょうね。

さもないと管が破裂するということでしょう。

 

ということは法事の開催は冬季は無いということなのでしょうね。以前からインフルエンザ怖さで冬季の法事はやめたい・・・と思う私ですが、少々甘っちょろいか・・

ただし今、相良小学校5年生のクラスで早々に閉鎖に追い込まれていると聞きました。

子供の近くが特に怖い。その子供の居る家庭も。

逆に雪に囲まれると乾燥せずインフルエンザの蔓延は案外少ないのかも。

 

さて昨日の二尊院に因んだ歌の続き。

百人一首からですがこちらは二尊院本堂前に掲げられていました。

 

小倉山 峯のもみじ葉 心あらば 

          いまひとたびの みゆきまたなむ

 

貞信公は藤原忠平で「そのとき」は709年の秋とのこと。

1300年間変わらず秋の小倉山といえばまさに「もみじ」なのでしょう。

ただし今の世はその候といえば激変の様。もみじより人を観に行くようなもの。

 

二尊院は略号。正式には「二尊教院華台寺」です。

華台寺」とは・・・「二尊院」があまりにも耳に馴染んでいてピンときませんが、似たような語に「蓮台」がありますね。

ということで「浄土」の雰囲気はしてきます。

 

こちらには法然さんの廟がありますのでそちらにも息子とお参りに上がったことがありました。

以前の秋にも、ごった返す京都の名所と念仏三昧院光明寺を記しましたが天台僧からの法然さんの遺骸の逃避があったということですね。