城東中学校テニスコート 旧字名トリデコヤ

ラグビーって・・・などと当初はつれない反応の多かった気がするRWCですが昨日お会いした女性の方は「サッカーより面白い 感動した」と。

そういえば奥方もそのように熱く語っていました。

あのスコットランド戦での勝利はこれまでの日本のラグビーをすべてにおいて変えてしまったようですね。

なにせ日本におけるメジャーなスポーツとして仲間入りさせたキーポイントになりました。

 

RWCベスト8入りもお初のことで世界のラグビー通にその存在を大いにアピールしました。今回の件でランキングも7位に上がって史上最高位。

仮定を言うには早いものがありますが次の試合、南アフリカに勝つようなことがあれば世界ランキング4~5位も夢ではありません。まったくこれは偉大なことです。

 

私は以前の指向とは変わって野球はまったく興味なし。

サッカーは国際Aマッチレベルで機会があればチャンネルを合わせる程度となりましたが、このラグビーに関しては今回毎度テレビ欄を探すほどです。

まぁこれで日本でのプロリーグ発足の足場はできたというわけで、早ければ今年末に一気にその流れとなるかも知れませんね。

 

丁度先日サッカーで6点取った試合をテレビ観戦しましたがラグビー慣れした目にはまったく物足りなく感じてしまいました。

だいたいサッカー「FIFAランキングは31位じゃねぇかよ~」。

 

さて今回台風19号の件、私の思う教訓と「やはり・・・」の復習は川の流れについて。

ご当地最大の河川といえば萩間川(旧相良川)二級河川です。

これまで増水時の大沢側への浸水(下記地図相良小・中学校校舎北側)について聞いていましたが、実はそちら「大沢」の西方の段丘から流れ出た雨水を集めて萩間川に合流する小河川「受け入れ先」である萩間川が増水していてその水が行き場を失い、溢れかえるというのが氾濫のメカニズム。

 

そもそもあの川といえばあの手の河川では滅多に見ることが出来ないような河口域の特異な形状。クランクですね。

何故にストレートでないかといえば元々は川の流域の差し替えもあったようですが、仙台河岸址(地図)の通り相良城に直付けする港湾機能を持たせるためですね。

 

釘ケ浦(駿河湾)外洋から見た「乳母が懐」を意識したものでしょうが海から見てもクランクになっているということです。

安政大地震による隆起によって千石船が入れなくなってその港湾機能は失われたのでした。

 

数年前からの萩間川改修工事があって大分拡幅された場所でもありますが、今回の台風で大いに問題点を露呈させたのがこの仙台河岸付近。

大量の土砂と流木が相良中学前の路上に堆積しました。

やはりこのクランク箇所への対策は課題になります。

定期的な浚渫工事と堤の工作は必要だと思った次第です。

たまたまグラウンドがあって実質被害はなかったもののあれ以上の大量の雨があったとしたらその先は相良本通りに流れこむという場所です。

 

その地は萩間川扇状地でも一番の低地となっていて今テレビで映る画像と同様の事態になることが予想されます。

今回は良きヒントをいただいたとこれからの防災に生かしていただきたいと思います。

 

ただし行政の動きは歯がゆいものがあります。

 

ここに平成21年の「萩間川水系 河川整備基本方針」なる仰々しい名称の書面の件、一部転記します。

「県内の他河川とのバランスを考慮し、概ね50年に1回程度発生すると想定される降雨に対して、生命・財産の安全を確保することを目標とし、発生する洪水を安全に流下させることのできる治水施設の整備を行う」です。

 

静岡県は「50年に1回」の大雨を想定しているということです。

その報告書の考え方によって河川への対応をしているという証拠になりますが、その想定は明らかに流行りの「想定外」を生む論拠となるでしょうね。

河川の改修より先に考え方の方を改めていただかなくては。

あの手の強い台風は年間数回あって日本列島のどこかしらで酷い災害を起こしていることは既に毎年の様です。

「50年」はさすがに悠長にすぎますね。

 

さて、その河川のクランク・・・曲がりを「隈」(くま)といいます。

例によって今回も「こじ付け」と思われることを記しますが

19号台風で全国で一番の死者が出た福島県には阿武隈川がありました。

堤の決壊箇所はその「隈」(「すみ」とも・・・)であることはまず考えられるところ。「隈」付きは氾濫決壊を示唆しているとも考えられます。

 

各語源については諸説あって詳細は推測するばかりですが、今回氾濫した川で埼玉県に「越辺川」(おっぺがわ)がありますが、コレを単純に読めば「すみ」を「越す」です。

長野の「千曲川」の決壊にも大いに驚かされましたが「千曲川」の「曲―くま」は元は「隈」でしょう。

 

その「隈」が「千」あると考えれば無数の決壊想定箇所を思いますが、これまた歴史的に「ち」の読み替えを無理に考えると「血」ですからね。

クランクが人の血・・・苦難・命、を脅かすことを示しているというのは少々考えすぎ?

 

画像は先日たまたま写り込んだ能ケ坂砦について追記。

砦の高天神城側に城東中学校がありますが現在の交差点、能ケ坂砦の境界側にテニスコートがあります。

その地は旧字名「トリデコヤ」と呼ばれていたといいます。

 

旧地名は人の営みを推測できる宝物。

なくしてしまったり「キラキラ」に変更するという愚は避けなくてはイケませんね。

 

③画像は①②の道路の向かい、大東北グラウンドの駐車場から見た能ケ坂砦切通の向かいの丘陵裏側。段丘は高天神側に繋がっていません。④⑤は西側から。

⑥が城東中学校正門。高天神城の模型が見えます。

もちろんこの学校名は城東郡(それ以前は城飼郡)なる古い古いこの地の名称からいただいたものでしょう。

私好みの名称です。 

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コメント: 4
  • #1

    小山昭治 (火曜日, 15 10月 2019 09:19)

    平成21年ですか。河川基本方針の委員(参考意見)をしていました。その時に改修が終わるのは20年後くらいと言っていましたが大部できてきました。非常の場合は大江田んぼへの流入を考えました。堤防の角度は直角にしないように緩やかになど要望しました。今回、あれだけ川幅が広くなり東中橋の河川状況を見ていて安心しました。
    50年に一度が毎年のように起こる時代になり、あの少女が言うように温暖化を止めないと大変な時代になりそうです。

  • #2

    がつお (火曜日, 15 10月 2019 09:51)

    昨日コメントしようと思っていた内容(旧地名を変えないように)でビックリ。
    昔の地名(字名)はその地の由来を示すものも多いので無くしてほしくはないのですが、住居表示や市町村合併などで消えていくのは本当に惜しい限りです。
    かく言う私の住んでいるところも住居表示実施済で登記簿の所在も現在の地名に変更されているので、それ以前の形跡としては最寄りの神社に宿場があった説明があるぐらいです。

  • #3

    今井一光 (火曜日, 15 10月 2019 18:15)

    小山さんありがとうございます。
    そのような県からの事前アナウンスと地元意見を聞く場があったのですね。
    弱い箇所を予め設定し水を逃がすというやり方は家康や信玄の霞堤がありますが、大江に水量の解放区を設定したとしてもコントロールは難しいでしょうね。
    また以前より家が建っているように感じますし、その地に住まう人たちの権利がありますから。
    「50年に1回」発生するの確証が得られなくなった今、見直しは不可欠ですが
    「県内の他河川とのバランスを考慮」の前置き文言が気にかかります。
    「ここだけじゃないから」ということで要は予算とのかねあいということですね。
    なかなか本当の安心にまでは行きつかない由縁です。

  • #4

    今井一光 (火曜日, 15 10月 2019 18:32)

    がつおさんありがとうございます。
    何より最悪最低の改変は私の住まう「相良」の地名が消え失せて
    意味不明の島田・金谷の原の地名を名付けたことです。
    腹が立ってもどうにもなりません。
    血相を変えて反対する人が居なかったのでしょうね。