奇妙なカタチ あたご灯籠 浄瑠璃寺手前の小径

横浜は朝から小雨交じりとの報せ、そして台風被災で苦しむ房総半島にはかなりまとまった雨が降っていました。

テレビの画像からはブルー(シート)に染まった屋根たち、そして雨漏りにそれを受け溜める入れ物が置かれた家の中の様子が映し出されていました。

天気のこと(台風も昨日の降雨も)で「致し方なし」とはいうものの「無情の雨」は被災者に追い打ちをかけた感がありました。周辺では千葉方面以外あのような酷い雨になっていませんでしたからね。

 

この三連休からボランティアの受け入れが始まり千葉県民限定でその募集があったようです。

「屋根のブルーシート張りお願い」に応えたボランティアの方だけではないでしょうがこれまでに30人以上が落下等によって怪我をしているよう。

失礼な言い回しですが、度胸1本でお気楽に梯子を使って屋根に上るのはよろしいのですが他人様の屋根仕事を善意で行うということは何よりも自身の「完全なる安全」の確保が前提です。

ただでさえ「忙しい」時に先方様の手を煩わせることになりますからね。

 

臆病者の私ですが高いところだけは度胸が据わり、これまで本堂ほか庫裏、会館、土蔵にて屋根屋のお仕事の真似事はしてきましたが、テレビの映像で見るような無鉄砲はさすがにやりません。

ヘルメットだけは付けていたもののまったくの丸腰の様でした。

屋根の上で風に煽られるシートと重たい土嚢を振り回して自由に仕事を進めるには自身確保は基本。私ならハーネス+部材を装着してどちらに落下してもいいようザイルを2本用意しますね。

まぁそういった「ガチャガチャ」(各機材の総称)を使用したいだけの話かも・・・

また墜落して怪我をすれば「余計な事をして・・・」と笑われかねません。

そう大袈裟ではないにしろせめて安全帯の気休めは瓦職人は付けています。

 

テレビ映像の丸腰姿は結果的に役所が「度胸と善意の勝る方」に声を掛けてそれに応じた方々の様子だったということなのでしょうが(要は殆ど素人さん)、あの高所作業の光景が公然と映し出されていたのに対し、果たして別のお役所(労働基準監督署)のご評価にご指導は如何なるものなのかうかがってみたいところではあります。

また、ボランティアにて怪我した場合の保険は・・・などと考えてしまいました。お見舞い程度?それとも自己責任?

 

安直な高所作業のボランティア募集に安全管理無視ともいえる姿勢があったとしたら法的問題も含むと考えますが・・・

 

さて、久々南山城の「当尾」。

あの「わらい仏」から「唐臼の壺」と続く道を「東小田原随願寺跡」を右に見ながら浄瑠璃寺方向に向かえば道端右の停留所の前に「あたご灯籠」なる一般的な灯籠のカタチとは違いながらも一応はシンプルな火袋のある「灯籠」が目に入ります。

 

愛宕社につきもののカタチのようですが、火炎のカタチなのでしょうね。「火」への畏敬を表しながら夜道の案内の役目となるものでしょう(場所はこちら)。

しかし私的には滑稽というよりも「気味が悪い」方ですね。

 

上記「わらい仏」ブログでは令和決定の号外発行の珍妙な図について記していました。

先日の都心で盛り上がっていたマラソンの選考会のあった日に奥方は有楽町駅を歩いていましたが、その結果を報せる号外新聞を配っていたそう。

何の騒ぎも「さもしさ」もなかったそうで「それなら」と1部頂戴してきたとのこと。