石川県立歴史・加賀本多博物館 撮影可複製顕如像

5月に入って法事に葬儀等、法務の予定が入りますが、やはり元号は「気に入らないから」といってそれを使用しないというのには無理がありますね。

というのはこれまでずーっとそれを使用するのが当たり前だったからです。

 

西暦一本化については実務上本当に便利なことだとは思いますがことお寺の記録はじめ日本の歴史的事案についてはその元号がつきものですからここでやめちまうということはできません。

 

当初、政治的利用、一部お祭り好きのおっちょこちょいの恣意をも感じて不快感がありましたが、「高志の国文学館」の中西進氏の講演の記事を見てその「令和」への親近感が一気にUPしました。

私が若き頃、その方のごく近くにいて同じ空気を吸っていた事もここでわかりました。

同じ学校の他学部の教授だったということです。

 

この中西進氏が万葉集研究の第一人者でその「令和」の考案者といわれていますね。 

記事によれば「梅花の宴」の由来について、道元さんの「正法眼蔵」から「梅の花の力によって四季が巡る」という一節を例にして「自然は大きな哲学を持っており、それが日本の風土に仕組まれている」と梅花が示す意味を説明したとのこと。

 

そして何よりその「和」についての思いがすばらしい。

それが

「十七条憲法が基となっており、聖徳太子が周囲と心を合わせて作り上げた平和憲法の精神を尊重してほしい」

「うるわしい平和を重ねて行く時代であることを期待したい」   でした。

 

中西進氏の仰る通り今の「平和憲法」をちょこちょこといじくることなく真の憲法の尊重と人々の平和安寧を期したいものです。

これから私も「令和」の意義を前向きにとらえて語っていけたらと思っています。

 

また昨晩の東寺講堂「立体曼荼羅」(NHK20時日曜美術館)を視聴しながら仏たちの願う「救い」と「和」を想いました。

6月2日まで上野に「いらして」いるようですから、また当面の「行きたいところ」が増えました。

「行きたい」は「生きたい」。実感しています。

 

さて、文化財・史料等各お宝の「公開・非公開、写真撮影OK・NG」について・・・昨日の続きです。

 

先般バス遠足の下見は一乗谷から金沢に向ったのですが、私の個人的な金沢の目標は「石川県立歴史博物館」でした。

以前から「行きたい」と思っていた場所です。

 

遠足では金沢での昼食からしばらくは自由時間になります。

皆さん方にそちらの紹介程度はするもののあくまでもここは私の思い、人様それぞれのお楽しみがありますのでおまかせということになります~解散地点の近江市場からは少々歩きますし・・・~。

 

その石川県歴史博物館は加賀本多博物館と対になった建物、「石川赤レンガミュージアム」になります(場所はこちら)。

加賀本多とは「正信」系で加賀藩家老職。ミュージアムのあるそちらの丘一体が本多家の屋敷があった場所ですね。

 

当然に本多家のお宝満載の博物館で写真撮影は禁止。

受付の方に聞けば「コレは撮影可」と言われたのが入口入ってスグの「馬験」(うまじるし)。勿論複製物です。

 

そして私の本命がお隣の「石川県立歴史博物館」。

こればっかしはホンモノと思いきや展示物はやはり複製でした。しかし複製ということで撮影禁止のお札は付いていませんでしたので数枚、展示ガラス越しにパチリ。

 

本願寺顕如さんの「圧倒的」を思わせるアニメチックな図画です。

 

以前からこの図についてはコピーして本堂の隅にさりげなく掲示していましたが今回なかなか鮮明な画像が撮れましたので満足した次第。当サイトのもの含め順次差し替えています。

 

なにせ大澤寺開祖で当家今井権七の名が鈴木孫市(孫一)や彼の一統と並んで記されているもので画像から受け取る威圧感も含め私のお気に入りのもの。

やはり昨日記した反織田信長、「仏敵信長」の旗を掲げて死地を走り回り、「生きたい」を勝ち取った者たちの雄たけびが伝わってきます。

 

顕如像追記は→こちら