何とかなった 十王村の水 西今町南 母乳の地蔵

大いにわかります。小笠原への飛行場建設の件。

私の小笠原のイメージを表せば住まわれている方たちには失礼ながら「隔絶された自然」です。

飛行場があればその自然に触れたいと行ってみたくはなりますし、島の方々も必要な時に気軽に内地へ向かうことができますね。

観光目当ての者としては何と言っても世界自然遺産に指定されているほどの大自然は大いに魅力です。

 

空港の建設が成されれば観光客増に繋がりますし島の産業と収入の支えになることは必定です。

ただし空港の建設について「潜在的脅威」であると指摘しているのが国際自然保護連合なるその自然遺産指定審査をしている機関です。

空港という人工物の開発工事によって自然が破壊されて希少生物の生命維持を脅かすやもしれず、空港ができたら指定を外すかも・・・ということを暗に示唆しているようです。

 

観光客増、人口増、収入増、利便性増の計らいが自然と共生できないということですが、さあどうする・・・というところです。

難しい判断ではありますが、それならば私は小笠原に行くことは諦めます。大切な自然遺産を私が行くことで壊してしまうのならば放っておくことがベストです。

 

さて、先日来彦根の河瀬法蔵寺あたりの件、記していますが河瀬から彦根の中心部へ向かっていくと「十王村の水」と呼ばれる近江でも有数の湧水があります。

鈴鹿山系、伊吹山系から流れ出る河川とその支流そしてきれいな湧水は多くの酒蔵ができるなど近江商人繁盛のための絶大なアイテムとなっています。

特に「十王村の水」といえば湖東三名水の一つと数えられて、お国の指定するいわゆる「名水百選」(52番目)にも指定されています。

 

ただし指定直後から汚染が疑われるような現象と水位の低下がみられるようになってから、指定の取り消しをおそれた彦根市は新たに井戸の掘削をして品位と名誉を保ったといいます。

 

井戸・湧水の枯渇は上流での開発(工場誘致)等によるものですが、「人間の利便」を「上」で追求すると「下」ではそのハバを引くということになりかねません。

 

「十王村の水」は河瀬から彦根方面に犬上川を渡って「西今村南」という交差点にあります(場はこちら)。