盲亀浮木優曇華の華 西隆寺 肉彫り五輪塔その他

青森市に「ポンと20億円」というニュース。

匿名での寄付、「短命市の返上のため」に使用して欲しいとのことでした。

長寿命系で静岡県の上位は以前より下降傾向となって現在一番といえば男性で滋賀81.78歳、女性で長野87.67歳と何故か海に囲まれていない地域。

まぁそれを見て昨日の年金の件ではありませんが80歳受給開始を選択する方などは余程の裏付けがある方でしょうね。

ただし当流ではその手の確信は「火宅」と呼びスグにでも瓦解するものと考えますが。

 

そしてその青森県といえば万年の短命県といいます。短命市町村ベスト100を並べると38市町村が青森県内選出だそうですが、そもそも青森に自治体は40しかないというその「天晴れ度」。いったいどうすればそうなるかを調べ、その逆を行けば長寿の途を歩めることは必定ですね。

 

私は兎に角教育だと思います。

親が歯磨きの習慣が無ければ子供は虫歯だらけになるように、タバコ・酒に食生活に無頓着であったら子供たちもそれに随うでしょう。

 

よく青森県人のカップ麺他ラーメン好きと濃い味趣向が取り沙汰されていますがなるほど、他府県の人から見れば呆気にとられるような雰囲気のよう。

しかし、私がその「早死にランキング」を見て思ったのはこの数字。全国男女とも最下位といわれる青森の平均寿命です。

78.67歳と85.93歳ですがぱっと見、まったくご長寿そのものですし上位とそうは大差はなし。

青森を無茶苦茶な食生活とよく指摘されていますが、無謀とも思われる濃い味付けの習慣でもこれくらいの差なら、「悪」と呼ばれようが「平気、平気・・・」と感じてしまうかもしれませんね。

統計の妙とでもいいましょうか・・・。

 

とにかく各疾患の罹患率はトップレベル。

「病気のデパート」とも青森県は揶揄されていますが、かく言う私も78歳(青森県平均の)まで生きていることを断言するなど到底できません。

 

さて守山の「浮気」について記しましたがその読みは難読でした。

ワープロで「ふけ」と入力してもその文字は出てきませんしこれを記すには「うわき」とした方が一発。

「浮雲」は「ふうん」でも変換できますが。

ちなみに「浮木」ですと・・・しっかり変換できました。

また守山の「浮気」の近くは超短命の総理大臣で記憶が残る宇野総理が出た地域とあって当時その人のスキャンダルとこの地の名称と掛けて地元ではかなり盛り上がったと聞いています。

 

「浮木」をあらためて入力してみたのは一応の確認。

仏教ではこの世に「生まれること」「今生きていること」「それらが出会うこと」を喩えで「盲亀浮木」と言うことはブログでもどちらかで記していると思います。

要は殆どあり得ないことが現在進行中であるのがこの私(命)であるということ。

 

仏法と人、人と人の出会いはそれだけに「価値ある機会」(天文学的確率に及ぶ偶然)を知らしめるためにその比喩を使用します。

 

特にその後の後には「優曇華の華」(「盲亀の浮木 優曇華の華~」)という語も連なって言われることがあります。

各意味については割愛。

歌舞伎ではあの源範頼がワリを喰った曽我兄弟(またはこちら)の事件~「出逢い」がポイント~が工藤祐経に巡り合えた際にそのような台詞があったと思います。

 

私の墓場放浪にはそのような出会いはつきもので、感動は常々あります。昨日記した肉彫り阿弥陀仏の石像などもまさに心からニッコリするほどの遭遇でした。

その境内にはまた一つ私の好きな仏塔、五輪塔のやはり肉彫りの石仏があります。

この形式の墓碑は分業の大量生産はできませんし大きさも小さいものではありませんね。

タイプが阿弥陀仏のそれと似ていることから鎌倉期まで遡るかもしれません。

他にも境内にはたくさんの興味深い石仏とその残欠がズラリ。

土留めに使用されているモノもあったりちょっとばかり気の毒なような。さりげなさすぎるのです。

境内から見た三上山。いい景色です。

こういう景色と雰囲気も人をご長寿にするのでしょうね。

 

最後の画像2つは寺の門前にある民家にさりげなく置かれた五輪塔。この手のものが街を歩いて出会えるというのも近江ならでは。つい近くまで行ってご挨拶してしまいました。