折口「死者の書」宝は何百人かかっても 作れない

リスクというものでは日本などより格段の重大性のある韓国ではあの「トランプリスク」というか「無茶話の応酬」について大人の対応、北の御大将のミサイル外交」など意に介せずの様。北の照準はバッチリ。

真っ先に「火の海」になることは確実にもかかわらず・・・。

 

ところが日本の各報道機関ときたら大騒ぎ。

防衛省もその雰囲気を演出するかの如く「迎撃ミサイルの配備します」のアピール。

高高度で上空を通過しようとするICBMが落とす破片?を打ち落とすというのが主旨のようですが・・・。

まぁ少しくらいの反応をしてあげなくてはあの「かまってちゃん」も気を悪くすることでしょうから。

 

まぁこれからも「口から出まかせ」合戦は続くと思いますが、アメリカは先制攻撃はできないし北朝鮮もグァムに向けてミサイルをぶっ放すことはないでしょうね。

ミサイルを撃てばアメリカには反撃の口実ができますからね。

 

それにしても韓国にあるアメリカ大使館と米軍の動きは通常通りだといいますし。

大使館関係者の避難、基地増強派兵等の動きは皆無のよう。

日本人は心配性なのでしょう。

まぁ少々の配慮は悪い事ではありませんが盆踊りの季節とはいえ、踊らされるのはまっぴらです。

 

昨日。朝方の豪雨には驚きました。

法事のあと本堂にて「殺生してきちゃった」と漁師の檀家さんが。豪雨の中「これはマズイ」と思って萩間川の仕掛けを回収に行ったそうです。

 

増水した川で石に躓いて転倒してドップリと浸かったそうですが何事も無くてひとまず安心。

「仕掛けは何?」と聞けば「スッポン」とのこと。

萩間川でスッポンとは・・・、と目を丸くしましたが、「かなりいる」そうです。

 

スッポンは泥抜きをして「スッポン好きの人」に譲るとのことでしたがその仕掛けには昔、縁日でお馴染みの外来カメ(侵略的外来種指定)たちも入ってくるようで、それらを「始末」したようです。

 

漁師を生業としている方ですので「殺生」はつきもの。

しかし生きるためとはいえ他者の命を奪う(時にお盆の時節)ことへの反省がその言葉に現れていました。

その気持ちは有り難いことで清々しく感じました。

私は「殺生はいけません」などと口では言うものの数え切れないほどの命のおかげさまを日々いただいています。

毎度のことですが、何の気なしにこの口から出る言葉で人を「殺した」こともあったでしょう。

 

さて、昨日ブログにて「一人出家すれば九族天に生まる」を記しました。

しかしやはりそれは武家の基本理念とは言うものの結構に「ムシのイイ話」かも知れません。

だいたい「一人」(いちにん)でOKの筈にもかかわらず今川氏親は3人も僧籍に入れていましたね。

3人僧籍に入れれば殺生やり放題、それでも縁者一同の浄土が約束されるなんて・・・

その僧籍にあった者たちで殺し合いをするというオチもありましたし。

 

どちらでもその「一人出家」の効用についてある程度「肯定的」な受け入れ方をされているようですが、折口信夫(釈迢空-しゃくちょうくう)のあの不思議な小説「死者の書」の中では否定的な言葉を登場人物の会話で表しています。

 

一人出家すれば と云う詞(ことば)が、この頃はやりになって居りますが…。」→

九族が天に生じて、何になるというのじゃ。

    宝は何百人かかっても、作り出せるものではないぞよ」

 

です。実はコレがホントのことなのでしょう。