美術館抱き合わせの小和田先生  盛況なるも・・・

小雨交じりの連休中日。

当地は飯津佐和乃神社の祭典で、毎度お伝えしている通りこの日は法事なしの日と決めています。

もっとも相良在住の方たちは自ずからこの日に法事はじめ葬儀であっても外すというのが通例になっているようです。

 

ということでそれなら事前に当方で先に予定を入れてしまおうと淡々と狙っていたのが静岡県立博物館開催の「徳川の平和」展です。

ちょうど一昨日が初日で、開会式の様子は地元民放系ニュースでも伝えられていました。

 

18日はブログにてお知らせしていましたが小和田哲男先生とこちらの美術館館長の芳賀徹氏との対談「〈徳川の平和〉の諸条件」が午後二時からの予定でありました。

私は午後1時を回った辺りで美術館の駐車場に着きましたが、駐車場は満車状態。たまたま1台出たあとのスペースに滑り込み、少々嫌な予感がしつつも、ダッシュであの坂を駆け上がりました。

すると先に降ろしておいた相方より、「✖」の報せが。

満員御礼により以後入場お断りとのこと。

 

「聞いてないよぉ~」とは思いつつ、がっかり、また反省する事しきり。

先生の講演会には無料のものと幾らかの入場料金のかかるもの、そして双方とも往復はがきによる入場調整という形式がありますが、今回は入場無料で予約なし(美術館入場料は1000円/人)。

 

そのような場合は開始1.5時間は余裕を持ってスタンバイするものですがこの日はまったく油断してしまいましたね。

小雨ではあるものの時折強めに降り出すような不順天候でしたので、まさかあの人手になるとは思いもしませんでした。

 

先生の絶大なる人気には圧巻です。

これは牧之原市教育委員会の勝間田城の企画、相当に配慮しないとクレームの嵐になりますよ。駐車場手配、整理の方、心してお願いいたします。

 

息を切らしてロビーでその残念な報せを確認していると小和田先生がちょうど正面玄関から入って来られましたので、ご挨拶ができたことだけはよかったです。苦笑しておられました。

10月22日土曜には磯田道史氏による「江戸時代の自然災害と飢饉、疫病」 と題した講演があります。タイトルからして是非にお聞きしたいところですが、既に法事が入っています。

当初色気が出て、お斉をお断りして高速をぶっ飛ばせば間に合うかとも思いましたがあの状況を見て、諦めました。12時30分に到着することは絶対に不可能です。氏も最近メディア露出度高いですからね。

 

④はロビーで立話したSBS学苑の小和田スクールに通っている方の入場整理券。1時でギリ、こちらをゲットしたと安堵していました。

ちなみにこの227番にどういう意味があるかといえば・・・定員が230名だったというところです。

あとからあとから入場希望者が現われては受付カウンターに「聞いてないよぉ~」「立ち見でいいよぉ~」と泣きついている姿を見せていました。

 

美術館の主眼はあくまでも講演会やディスカッションはおまけ。駐車場や入口で親切にも「締め切り」を掲示するようなことはしないでしょうね。

おかげさまでのんびりと館内拝観できました。

薄暗い館内での拝見はいつも通り頭痛を誘発、鎮痛剤服用しての回遊でした。

 

一緒に廻った相方から、これはあそこ、あれはそこと「見たことある」との御指摘。それはごもっとも、企画展示の持ち回りですから当然でしょう。

このように場数を踏んで目を養っていくものですが財務面を掌握する相方としては「同じ物を何度も見るのは無駄」という暗黙の指摘ですね。

 

高価(大抵2500円)な図録を購入する際も一言二言の皮肉はチクチクと。

 

 「帰り際 いつも通りに ねだられて 

            買うても観ずに 図録山積み」

                     

私の棺桶に一緒に入れてくれるとのこと。

①狩野安信 東照大権現 日光東照宮宝物館

②狩野探幽 松に孔雀図 部分 元離宮二条城事務所

 

⑤売店書籍関係は小和田先生著書だらけ。

例の「徳川家臣団~」の姿も・・・ 

伊藤若冲の「樹下鳥獣図」は静岡県立美術館所有で機会あるごとにしばしば目にできるものです。

他に若冲が晩年まで手元に置いていたといわれる桝目描きの「白象群獣図」(個人所有)も。

ただし両方とも今や伊藤若冲の作は不動のイメージはあるもののかつて「若冲とは関係ない」説もありました。「動植綵絵」とは作風をまったく異にしますからね。