面白すぎる蕉園 御前崎の談 そして盂蘭盆会

久々「蕉園渉筆」。

御前崎について記された箇所がありました。それは少々「因果応報」的で、当時の状況が興味深くうかがうことができます。

また相当蕉園が憤慨しているところも・・・

 

それでは原文から。

 

蕉園渉筆2

厩崎民異病不治 

厩崎之民、以覆没之患、為利、不救其可救者

或害之故覆、奪其財貨、由此民往々致富、

然天之所不容、異病不治者多云

 

厩崎・・・御前崎 覆没・・・沈没 故・・・故意

 

蕉園渉筆68

厩崎破船

厩崎急難、毎歳覆没之殃不知其数也、近年其最多矣

者天明中一時覆七十五艘、享和中覆二十艘、

実諸州の患也

 

「うまやさき」は面白いですね。そういえば前橋城のことを「厩橋城」と呼んでいたことを思い出しました。

68は如何に遠州灘と駿河湾の境の湊、御前崎沖が舟の航行上の難所であったことかがわかります。毎年のように舟が沈没してその数は数えきれないくらいだそう。

そういえば「いもじいさん」大澤権右衛門が薩摩の座礁船を助けてその御礼でもらったサツマイモの苗から切干イモがはじまったとありましたね。

 

しかし2の方を読むといかに御前崎の住民が悪質であって、そのことについて蕉園は怒り心頭であったような感じが滲み出ているように思います。まぁ御前崎の人が読んだらさぞかし頭に来るような件ですね。

要は

御前崎の民は座礁船が多いことに目を付け、救難者を助けず、あるいはわざと転覆させてその財貨を奪い取っている。

その結果往往にして皆金持ち。

しかれども天はそれは許容しない。

変てこな不治の奇病が御前崎に蔓延しているのはそのせいだろう。

といったところでしょうか。今これを聞いたら御前崎住民皆カンカンになって怒りそう。

 

先般の御前崎の海をアップした際にこの記事を記せばよかったですね。

 

 

 

さて、数日前に当地域の降雨量は平年の1.5倍との報を聞いていましたが、本日の盂蘭盆会には檀家さんたち御一同に参集を呼びかけていましたので、好天を期待していました。

ここ一週間は天気予報と睨めっこ。台風がトリオでこちらに向かいつつあっても、何とか偶然でもせめて降雨だけは勘弁して欲しいと思っていましたが、昨日になって晴れ間がのぞきだしました。このままいけばラッキーこの上ないことで何とかやれそうです。

 

逆に昨日連絡した友人は偶然にも沖縄読谷村のホテルに滞在中、暴風の中、折角のリゾートが台無しの様相で、「どうよ」と聞けば即「それも沖縄」との返答。私が見習わなければならないような達観でした。

 

たまたま一昨年の今頃のブログに目がとまりましたが今年とは全く違う好天続きだったことがうかがえます。

そんなイイ年もあったのだと思うばかりです。

今年はすべてのものが「もう限界」というほど雨が降り続いたという感がありました。

6月末から雨が降らなかった日はなかったような・・・昨夕のニュースでは7/1~9日までの日照時間は1.5時間も無かったと。

 

本堂の畳は湿気で嫌な感じですし、植木鉢からは薄気味悪いキノコの類が出てきて、気持ちいい青空とカラッとした空気、そよぐ風が「大望」となっていました。

一気に朝から本堂の雨戸を開け放ち、蚊取り線香を焚いてお客様を迎える用意をいたします。

 

あの雨の中で咲いてお天道様の陽射しを浴びずに花を落したものは不憫ですが、昨日の好天にはキレイな色を発散させていました。親鸞さんの両脇に。

 

月下美人は冬季は葉がボロボロになってもはや無理だろうと思っていれば、忘れずに咲いてくれました。

それも3個いっぺんに。「そろそろ咲くな・・・」と感じたら玄関内に入れますが物凄い芳香で庫裏の隅々までその香りが行き届きます。

 

雨多すぎにもかかわらず、ゴーヤは着実に成長、本堂前のメタセの緑は鮮やかです。だいぶ幹が太くなりました。

今回は本堂の幕は省略です。きっと父親が見たら怒るでしょうが。