進者往生極楽 退者亦往生極楽 黒牢城 絶妙

朝から雨、それも時に激しく・・・。

それでも昨日は予定通り磐田のららぽーとへ。

「映画館には木曜日にイケ」は私どもの合言葉です。

この日は一人1200円で入館できました。

 

ハリウッド映画でも少し待てばテレビで放映するのは必定の事「慌てるな!!」というのが奥方の方針ですから、なかなかその提案を受け入れてもらえないわけです。

しかし昨日の件、何故かスンナリとその同行を了解していました。

おそらく民放放送垂れ流し状態で視聴している奥方ですから(私とは別の部屋)その映画の宣伝番組を幾度か視ていたようです。要は出演者からの良し悪し連想ですね。

ちなみに私はNHK系オンリーのNHK党。

CMが流れるとイラっとするタチで。

 

その映画が「黒牢城」です。

私は日本映画の視聴機会は僅少。特に映画館には気に入った時代劇以外は足を運ぶことはありませんが、この映画には食指が動きました。

主人公が荒木村重です。

江戸以降ずっと彼のイメージは「極悪人」「卑怯」のイメージができあがっていました。江戸時代の画やドラマで描かれる彼の姿ときたら太っちょでズルそうなひげ面に描かれるというのが定番です。

先般の大河ドラマ「出演」もそれを踏襲していましたね。

ところが本作の村重はこれまでの作られた?イメージとはうって変わり人間的で論理的。ちょい役で出た信長とは真逆の風に描かれていました。

 

そもそも村重といえば摂津有岡城(伊丹城 石碑)。

信長に反旗を翻して本願寺と結び尼崎城とのラインを形成、毛利軍の襲来を待って反信長の態勢をと画策した人で、当然ながらお話には本願寺系の登場人物やまつわる話の差込みが推測され(原作は未だ読んでいません)それを背景としてどのように描かれているかが私の興味津々でした。

 

感想としては思いのほか人物の台詞に当流の思想が入り混じり要所・要所に当流の対信長戦の描写が交じりながらそれから話が展開していきますので要は「私の思った通り」で終始ニヤニヤ上々の時間を頂きました。

ただし、イキナリあの映画に入り込んだとしても、チンプンカンプンの方もいるでしょうね。

台詞その他登場人物の名を耳にして「わかったけ?」と奥方に問うも「聞いたことはある・・・」の程度。

 

当初出てきた雑賀衆に高槻衆・・・それはちょっと厳しかったようでした。

まぁ「配役」メンバーが「あれだけの顔ぶれだからこそ」という気持ち一本で映画館に入った方もいらっしゃったのでは?

 

劇中での示唆もありましたが、村重はいわゆる下剋上によって主従逆転に近い様で摂津国主となりそのうえの反信長の主張。

家臣団の顔ぶれも「岩盤」とは言い難い状況も垣間見られていました。

 

扨、画像②③は私がかつて作った「長善寺黄旗組艦隊旗」の文言を元に作ったオリジナルてぬぐい。拙寺ご門徒さんに配布したものになります。

「進者往生極楽 退者無間地獄」のイケイケ感満載の文言ではありますが要はプロパガンダとも見える勇猛果敢の統一標榜のしるしです。

 

本作ではその語について登場してきました。

そこで私がハッと気づかされたのが表記の文言。

「進者往生極楽」(ススムハ オウジョウゴクラク)まではそのまま。それに続く「退者無間地獄」(シリゾクハ ムケンジゴク 

)を改めて「退者亦往生極楽」(シリゾクモマタ オウジョウゴクラク)・・・それこそが本来の当流の考えでした。

そのように村重の奥方の台詞にありました。

 

昨日記した7月6日の「教行信証」もそうですが歴史好きの真宗ご門徒さんはこの映画を観賞することをお勧めします。

ただの歴史映画ではありませんので歴史にあまり興味がなくても面白く観られるかも知れません。

ただ有岡城のスケール演出が巨大すぎて驚きましたが・・・