排水パイプについてのあれこれ World wideな境内

新設会館のトイレについての開閉(開錠7時すぎ 施錠17時過ぎ)は私の日課になりますが昨日トイレの施錠をして本堂のお参り後、閂をかけて境内でしばらく、一見して異邦人の3名の女子が境内鐘楼の前に。墓参ではない事は一目瞭然でした。

いつもの調子で「本堂へどうぞ~」とばかりに声掛けし閂を外して堂内にご案内しました。

 

会話が殆ど通じないのは私の英語力が覚束ないこともありますが彼女たちの会話はフランス語でした。

おそらく堂内にそのお国の言葉が飛び交ったのは初めてのことだったのでは。

 

寺の堂に入った経験は案の定初めてのことだといいます。

よって日本の仏教は多様に枝分かれし私の寺は「Johdo-Shinshu」ということと阿弥陀如来と南無阿弥陀仏についてざっと・・・。

「Johdo ≒ Heaven」・・・南無阿弥陀仏は「Arigato-Buddha」「I’m sorry-Buddha」などとテキトーな事を言いながら当流の焼香作法を軽く伝授。

 

聞けばたまたま拙寺に立ち寄ったとのことで、これまでの大河ドラマ関係の物見遊山の方たちとはまったく違う趣向。相良に友人があったのかも知れませんが。

日本語が比較的通じる女子は北海道から、あと二人は福井大学の留学生とのことで11日に開催されるエコパのコンサートのために静岡で合流、吉田のホテルに逗留しているとのことでした。

レンタカーを借りて諏訪原城を散策してから拙寺に辿ったと。

 

奇特なご縁と「意次せんべい」を1袋提供しました。小袋が3つ入っていますから。

瓦せんべいの「瓦」の説明につき私が悶絶していると「roof !!」とフォローをいただきました。

 

帰り際に「コレは是非体験を」と鐘楼のステップに上がっていただき一人ずつ鐘撞のお試し打ちを勧めました。

やはり初めてということで撞き棒を直接手に持ちだしましたので撞き方をレクチャー。殆どジェスチャーですが・・・。

 

「時鐘」についても片言で何とか説明。

「今もやっているのか」と質問されましたが「現代はスマホで(時間がわかる)・・・」のようなことを言うと笑っていました。

 

庫裏に帰ると奥方から「施錠の為に外へ出て一体何をやっているんだ」と。私は「フランスの若い女の子たちが境内にいて~」と言うと「テキトーなことを言うな!!」と。

一瞬信じてもらえないようなこと、私も驚いたくらいですから。

まぁ自分なりの国際貢献、相良人のイメージアップに繋がったかと自己満足した次第。

 

因みに彼女たちのうち「私は神を信じていない」という人も

いましたが、それは意外でした。

これは「皆さんはProtestant?」の私の問いに対してです。

私はその件、人それぞれ「free」であると了承。

 

「また来てね~」と見送りました。週明けにはそれぞれの勉学の地に戻るそう。

北海道と福井から当地へ来たフランスからの客人。

まさにworld wide。

 

扨、山門スグにある排水溝と上水道の件のあたふたについて記していましたが今は作業中断中です。

排水パイプの工事は終了していますのでそれについて少々。

そのパイプの敷設は10年以上前に某コンクリ業者に依頼したものでした。

依頼についてとやかくいわず「ここにパイプを埋設し排水効率をあげてくれ」ということのみ。

そして現状パイプ内に木の根と泥が進入し堆積、排水が滞って、地表がプール状態になってしまいました。

その解消のため今節隅っこの50㎝程度をハツってそちらのパイプを除去したのでしたが、GW直前に「コレ以上は無理」とばかりに奥方に白旗をあげて新たな工事業者に仕事を投げたことまで記していました。

そして工事着手が休みの為進まなかったことと、私の有り余った時間もあって私なりにその解法を求めたということも。

 

テーマとしてはその開いた50㎝程度の空間からどうやって泥と根を押し出すかということですね。

長尺物は建屋に当たってしまい排水溝に奥深く突っ込むことはできません。

そこで私が選択したのは竹でした。

竹の利点はしなりです。パイプすべてにそれを突っ込むことはできませんでしたが幾度かその竹の出し入れを繰り返し、抵抗が少なくなったところで、先端の2~3mのパイプを掘り出して切断しました。またパイプを切ってもジョイントが市販されていますのでラクに復元できます。

 

開通を確実のものとするために取り寄せたのが①のホース先端の器具です。

真っすぐから90°近くまで噴射角度が調整できる優れもの。

通常のスプレーガンとは違い形状がストレートになっていますのでパイプにはスンナリ入れられます。

それを装着したホースを押し込んでから適当な位置で水圧を上げるという作戦です。

すると面白いようにパイプ内の泥と根が押し出されました。

 

泥と根という難題があったもののそもそもかつての配管工事がイイ加減なものだったことが判りました。

私がその手の工事で一番に気にするようになった「逆テーパー」の配管でした。いわゆる勾配が逆ということ。

よって水の流れは中間部分で溜まって土が堆積し根が生える要因になったのでした。

その手抜きとはパイプのエンド部分を排水溝の縁の石の上に載せていたこと。

私はその石の数センチを切削して土を掘り下げて埋設しなおしました。

 

まぁあの器具があれば排水パイプの詰まりはそう心配することはないでしょうね。適宜ケアする必要はありますが。