仁王門の青と赤は昭和の遺構 それより赤とピンク

母親に連れられて「念のため」と医師の元に。

御門徒さんの息子さんが、通勤途中に東名高速のトンネル内でスピンして愛車がクラッシュしたといいます。

身の毛もよだつシチュエーション。

話を聞いていてよくそれで済んだものだと感心したのでしたが、どういう経緯か彼は事故後当初会社に入ったとのこと。

報告を受けた母親が「それはマズイ」とばかりに彼の身を回収に出向き診察に同行。

彼は私の息子より3歳ほど若いのですが車好きで、私からすれば気が遠くなるほどのお金を車にかけていたようです。

 

原因はウィンカーもナシに前に割り込んで来た車を避けたためだといいますが、その車は後方の事故をよそにその場を立ち去ってしまったと。

そのあとのことは知りませんが、いずれは色々判明するかと。

とにかく、ケガがなくて良かった。

 

扨、室生寺の三宝杉ならぬ二本杉を過ぎて仁王門を潜り境内へ。

先般は長谷寺に奥方を案内したのは突然のひらめきだったわけで、本来はパスするつもりでした。

長谷寺のあの階段を見て不機嫌になり、最近は特に「奈良には一人で行け」と突き放すようになってしまったのですが、実はその長谷寺行脚の直前にこちらの室生寺を上り下りしていたのでした。

そちらで一番高い場所、奥の院まで往復していました。

 

案外と観光客も多く、それで疲れるところもありますが、知る人ぞ知る、あの奥の院の道のりの階段続きの様は、もし遠足に皆さんを引率したとすればやはり長谷寺以上にクレームが出るところでしょう。

結構な頻度でありますが「ムリ!!」と仰る方に「バスで待っててください」「下で待っててください」というのは私も辛い。

しかし、この手の山岳信仰の寺で階段のない古刹などないでしょうからね。

 

室生寺の晩春といえば石楠花ですが、私どもが歩いた頃はそれには少しばかり早かったようです。

仁王門は昭和四十年の再建、令和になる前までは檜皮葺だったとのこと。現在は銅葺。

お楽しみはさらに上です。