初見の天地 尾瀬風景

60歳定年が当然だった時代、サクッとそこで会社を辞めた人、そして可能ならばと就業延長をし時流にのって次の歳65まで残留の道を歩んだ人、それぞれありました。

ところがその延長の件、今の世の雰囲気は「70歳」というところ。よく耳にするようになりました。

以前から比べての「その10年」は凄い違いです。

健康上の不安がなければどの段階で仕事をヤメて何をしたいのか、その選択肢が広がって人生終盤の図式が強く描くことができますからね。

 

その60歳で定年退職を迎えた人の話。

まだまだ働きたいという意思があっても以前はその「60」は問答無用で退職することになって、選択の余地などありませんでした。

大手不動産業を定年退職し、新興の若い会社がドンドン名乗りをあげる時代でしたので同じような仕事をと就活したそう。

ところが、そういう会社というものは「定年後のジジー」は採用しない傾向があったそう。

まぁ「先輩ズラした年配者にどうこう指図されたくない」というのが本音のだったようですが。

 

というワケでその頃の60歳にはまったく仕事がないというのが実情でその人はやけくそになって業種等のハードルを下げた末、ある仕事にありついたそう。

事務系セールスの仕事ということで入った会社だったとのことですが、一日中電話でのセールス。

一日100件電話して2件も「釣れれば上等」という仕事です。

 

私もセールス系の電話を取ってしまうことがあってそういう場合は勿論、ガチャ切りに近いお断りをするわけですが、そのセールスが「成功」する際の実際のトークはどうかといえば、「ただ人のイイ人を捕まえる」ことだそうでその「人のイイ」とは何・・・ということになると「話を聞いてくれる人」と言います。

 

愕然としましたね。

その「人の話をまず聞け」は最近の私の推奨するコミュニケーション発展のスタンスでしたから。

当然のことながら「聞く」は最良の人間関係維持の基本です。

それを逆手にとって「話を聞く奴はお人よしだからそいつをカモにしろ」ということですからね。

 

これからは一つ付け加えなくてはなりません。

「聞く」ことは大切。ただしそれは人間関係の基本ではあるものの突然の見知らぬ人からの話は「聞く」べからず・・・ですね。

 

電話営業に就いたその方はその電話の会話まで若い上司に監視されていたとのこと。

耐え切れずにさっさとヤメタということは言うまでもないことです。

定年延長70の時代でしたらそんな屈辱は味合わずに済んだかもしれませんね。

 

扨、私が猛暑の堂内で声を枯らしながらクラクラしていたあの三連休、友人の「女墓場放浪」はその友人たちと尾瀬一泊二日、良好の天地の空気を味わいに赴いたそう。

そしてこれ見よがしに大量の画像を送ってきました。

これもまた私の知らない世界。

驚かされたのは各植物の名をいろいろ解説するところ。

自然の中に没頭するなど、いい趣味です。

尚、あの者は未だ就労を続けています(歯科医療学校の講師)。