乙川畔 竹・青空 風に吹かれて 喫茶養生 蛍の碑

一昔前の畿内の独り散策など時間を惜しんで朝から晩まで食事タイムは勿論、水分すら取らずにあちこち歩いたものです。

山城の2~3もほっつき歩けばスマホの万歩計は2万歩を超えたりしました。

ある時、公衆トイレに立ち寄った際、血尿が出たため「こりゃ」体にイイわけない」と自覚し、食事はともかくとして適宜自動販売機に立ち寄ることを習慣としました。

 

水分を摂取しなくても平チャラの習慣は高校時代の部活での修練(とはいっても前近代的アホ・バカのシゴキの一環)を通して身に付いたわけですが、その辺りのカラダのケアを怠れば今では強烈なしっぺ返しを味わうことは「前車の覆る」様を見て了解するようになりました。

それにしてもあの時代、「熱中症」など言う症状について聞いたこともありませんでしたし、炎天下に水分も摂らずにグラウンドを走り廻ってこその鍛錬という思想でしたからね。

休憩といえばそのアホ・バカ先輩が水道場までご丁寧に付いて来て「顔を洗うだけだぞ、絶対水は飲むな!!」とその意味不明の受け売り根性論完遂の件、喚き散らしていたことを思い出します。

今の彼がどんな状況かちょっぴり知りたいものですが・・・。

 

というワケで最近は水分摂取は特に心がけるようになりましたが、特に三河辺りの場合、自宅からもさほど遠くなく、そう焦ることもなし、自動販売機ではなく、何となく目前に現れたお店に入ることが増えました。そうカンタンにはナイスなタイミングは訪れませんがね。

 

先日は「奥の墓道」氏ともその周辺を通過しましたが、私がその店に飛び込んだのはそれ以前の某日、単独でした。

乙川の畔にある旧車たちが並ぶお店です。

軽食もありますが、アイスコーヒーにケーキを付けてもらい、しばしせせらぎと竹と青空そして「風に吹かれて」の時間を十二分に味あわせていただきました。

奥方にその画像を送ると「ガラにもなく・・・」と嘲笑されましたが、大きなガレージの中にもプレミアム付の垂涎の車がズラリ。

博物館的でもあってそちらもブラつくことができます。

 

①③の橋の左方向が八面石塔

乙川はこの橋の向こうで二つに分かれますがその上流部分が「男川」。こちらから乙川沿いに進めば秦梨城。

橋を渡って少し、道路右側にあったのが⑦⑧ゲンジボタル発生の碑。如何にも蛍が飛び交いそうな場所です。

そろそろでしょうかね。

 

⑥は知る人ぞ知るアレ・・・のエンジンルーム。

大きい声では言えませんが、大昔、他人様のそれを小田原厚木道路でビクビクしながらもブッとばしたことがあります。

ミッションの心地よい入り具合と何とも言えぬ胸のすく加速は忘れられませんね。

今となっては高嶺の花。見るだけ・・・。

 

帰り際にお店の方から「どちらから? 何しに?」のようなことを聞かれましたが「秦梨城って知ってる?」と逆質問。

地元の人間でも知らないのにここの娘さんが知ってるワケがありませんでした。

何故か旗を振ってのお見送りをいただきました。

とても不思議なお店。

 

ちなみに表記「風に吹かれて」は勿論ボブ・ディランから、私の頭の中。

曲も歌詞もすばらしい。