塞之神城は武田の手の構築だった可能性アリ

昨晩はNHK「巨大地震2021」なる番組を視聴しました。

地震も科学的見地からの研究が進みAI知能を利用するなどしてその発生を予測できるかも知れない・・・というもの。

次に起こる致命的大地震といえば南海トラフなるプレートが動く事とまず決まっていますがー50mも滑るといいますーその発生予測が3年~4年以内の予測ならまだしも、3秒~4秒のような予知となっても、殆ど意味が無いような・・・

その与えられた時間でなせることといえば、ちょとした覚悟と身構え程度のこと。

 

どういうカタチでそれが知らされるのかわかりませんが、私など何事においても「聞き漏らし」の様ですのでそのよな数秒後に起こる地震の予報の意味を感じませんね。

それでいて3年後、4年後といわれるのも・・・毎日毎日ビクピクして生活しなくてはなりませ。精神的にどこかおかしくなりそう。

 

それでいて人によってはより安心を得られる場所へと退去してしまうなど事例も発生するでしょうね。

何も「巨大地震が来るよ」と言われる場所に長居する理由もなし、まともな人は一刻も早く安全地帯に逃げ込むことでしょう。

 

ロングスパンでパニックが進んでいくということですね。

ただし3年のような時間を戴けられるのならば、色々と手筈は整えることができるかもしれません。

ただし私など、本堂をどうやって倒壊から守るか・・・など殆ど現実的な対策など立てられる筈もなく・・・

 

また、地震発生時にスマホに津波発生の有無と現在地への到達時間、浸水域など知らせるようなシステムを開発しているそうですが、是非私もその手のモノができたならば取り入れておきたいアイテムだと思ったところ。

 

新コロ蔓延で地震・火山・原発のリスクをついつい棚の上に置きっ放しにしていましたから。

それらから得る苦痛を頭の中に思い描くだけで大きな憂いとなってしまいます。

やはり私はシャクトリムシや蚕と同様なのでした。

 

さて、作手の古宮城の西を走る街道は西側の作手の低地の原を囲む山系となりますが(といってもそうは高いものではありません)以前記した亀山城の向かいの石橋城と同じ山塊になります。

そちらが塞之神城(場所はこちら)。

この城は謎の城といわれてはいるものの、古宮城との近さから武田構築の城というのが定説になっているようです。

 

小字名を見ていくとその麓に「才之神」なるものがありますが、その周囲に「本城」とありますので、古宮城を平時の城として兵站活動をし、戦時用、あるいは古宮城との連携を期待し塞之神城を「本城」と名のったのではないでしょうか。

そこは見栄えの差でしょう。暫定的補足的な意味合いが強いものかと・・・

 

高低隣り合わせの城塞では高い方にある城が威圧感あって主力を思わせます。

三河と信州方向を結ぶ街道を挟んで東西の城塞に武田菱がたなびいていれば相当の脅威にもなります。

勿論その近く亀山城の奥平と徳川への強いアピールに他なりません。

 

比高も80m(城郭体系の「その他」にて記載)と堅牢とはいえない尾根上を進みますが、少々進めば平たんに開削して、周囲を土塁で廻らした曲輪が迎えてくれます。

内容は掲示板の通り。「よくわからない」というところから城郭体系の本編で取り扱っていない理由なのでしょうが、要は文献に登場してこないということなのでしょうね。

 

「塞之神」の名から連想するに信仰対象がもともとあったのか城塞砦の如き施設が先なのかわかりませんが、作手の民との関りが古くからあった身近な山だったことが窺われます。

 

①画像は塞之神城への登攀路の手前辺りから古宮城方向を見たところ。スグに②となって④⑤不動明王の祠が。

各所標識が立てられていて迷うことはありません。