鎌倉覚園寺から来たカヤの実生 植え替え 運次第

午前中いっぱいかかった法要から帰宅し、昼食後境内にて「今日は植木屋の仕事」と気合を入れて作業着姿に着替えて表に出ると来週月曜日から始まる会館撤去工事の業者が足場業者を連れて下見に来ていました。

 

以前撤去した土蔵の瓦を今回の撤去工事で出る瓦と一緒に搬出してもらうことを依頼、取り敢えずその半分を指定された場所に移動し、その瓦が置いてあった近くに植えてあったカヤの木を堀返しました。

その木を掘るために積まれた瓦は酷く邪魔になりますのでそのタイミングはこのうえなく有難いことでした。

 

このカヤの木の出所についてはブログでも記した通り鎌倉でお馴染み天園ハイキングコースの出入り口近くの覚園寺のカヤの実が芽吹いたものです。2012年の実が2013年に発芽したので私との付き合いは9年になります。

3粒貰って来た実のうち発芽したのはこれ一つ。

もっとも全部発芽していたら高木樹好きの私でも持て余したでしょうね。特にカヤに限って言えば拙ブログでも2件ほど記していました(こちら そしてこちら)。

当初は鉢を徐々に大きくするなどし成長を楽しんでいたのですが5、6年前に地植えとしたのが会館前でした。

 

今考えると樹高20m以上にもなるのもザラというこの木をこちらに植えることは理解に苦しむところですが、とにかく工事が迫っている今、この木の植え替えに迫られたのでした。愛着のある木です。

勿論、こちらに植えた事を相当後悔しながら。なにやってんだか・・・

植え替えというものは木にとってみれば相当のリスクですからね。私も枯死を覚悟、生かすか殺すか念頭に慎重な仕事になりました。

それにしても前のブログ画像の発芽の状況から比べればデカくなったものです。重すぎて掘り起こしに相当苦労させられました。

 

移動先は本堂裏、南側新墓地の北側土塁上です。

その奥にマキが林立していますが、何とかマキに負けずに成長してもらいたいものです。

日当たりには申し分ない南向きの場所で好条件。ただしその分これから根付くまで水やりのケアは怠れません。もう少々根回りに土を盛らねば不安ですね。

これから墓地を増やさず好きな樹木を増やそうか・・・などとも考えますが・・・。庫裏の前は楽市と車の切り返しを思量すれば、まったく余地なしですね。

 

①は会館前カヤ撤去後の穴。②③は彼の「一所懸命」の新地。

④は電源移動の図。本堂と庫裏、寺全体の電力を制御しています。水道も止めて栓の位置も変更済み。