仲良しだった 東陽坊長盛と海北友松そして斎藤利三

先週末に「月曜日には・・・」の私の勝手な予想をして裏切られたわけですが昨日木曜日になってようやく「やめた」とモリセンセーはその会長職を放り投げたとのこと。

あの方のその判断の遅さは国から国民からそしてご本人そのものの見苦しさを増幅させてしまいました。まったくもって無残の一言。

まぁ当人は辞めておしまい、あとは家で寝ていればいいくらいのお気楽でしょうが日本人そのものの心底性質というものの化石の如くの硬直を露呈させ尚その体質を容認維持させようとした「どろっと」した雰囲気を晒したことは大いなるマイナスでした。今後のあり方が問われます。

 

急逝した独り暮らしだった檀家さん宅の片づけを手伝っていますが先般は施主と軽トラに椅子と楽器類を積み込んで買取屋さんの査定に行きました。

これまでの経験からロクな値段はつかないことはわかっていますが「捨てるよりは・・・」の気休めと「試しに」行ってきました。

 

結論は、やはりバカバカしいので捨てた方がマシというもの。

程度のいいパイプ椅子4脚は1つ10円で40円。大層出来のいい将棋盤が50円、社長室にありそうな回転椅子が50円等々。

驚いたのが楽器類はすべて受け取り拒否。まぁエレキギターは錆びが出ていましたからね。

特にキューバの民族楽器打楽器3セットも持ち戻りとなったことはショックでした。私の思う一押しの品でしたから。

 

すべての査定に30分以上の時間を要しますので大切な時間が無駄になりました。もう二度と彼らの商売のタネを持ち込むことはやめようと誓ったのでした。寺楽市で出品すればよかった・・・後悔先に立たず。

 

そこでその大型打楽器はいわゆる「燃やすゴミ」行きとなるところですが私は何故かこだわって止せばいいのにネットオークションに出品したのでした。

梱包が面倒ですから「取りに来られる方」と提示していましたが信じられないほど遠方の方が何故か落札。1000円と少々の価格でした。

 

しっかりと「取りに来られる方」を強く明記しなかったミスを後悔しつつその大きな個体を朝から奥方と二人がかりで梱包し何とか発送し終わったのが1時すぎでした。

何より梱包材を探すことから、他家に声をかけることなどから始めました。

スンナリ捨てる方がどれだけラクなことだったことか。

つまらぬ未練は自らの首を絞めることになるのか・・・

 

その品の寿命を延ばし次の使用者への引き継ぎを手助けできたことだけでもヨシとしなくてはね。

 

さて、真如堂の続き。

墓域の東陽坊長盛の墓近くには海北友松そして斎藤利三の墓があります。

海北友松は戦国武将の血が流れた絵書き、以前はバス遠足で皆さんと京都国立博物館にその作品を見に行きました。

ちょうど建仁寺の東陽坊に行った時の遠足でしたね。

 

斎藤利三といえば明智光秀の右腕としてその光秀の最盛期をともにした人。

最近出て来た新説「あの日光秀は本能寺にいず鳥羽で待機」が真正だとすればこの斎藤利三がその「信長の首」取りの大将だったはず。
その後の山崎で秀吉を迎え撃った明智軍の先鋒でもありました。

以前ブログでは粟田口処刑場(こちら またはこちら)について記しましたが光秀も利三も無残な姿を晒したわけですね。

 

画像①は真如堂墓域のお隣同士並ぶ右に海北友松と左に斎藤利三の墓。その裏の列に東陽坊長盛の墓があるわけですが3人は昵懇の仲だったといいますね。

真如堂との間にある「たてかわ桜」の看板の如くですが、それは

「三尺高い木の上」にある友人の首を夜な夜な盗みに行って手厚く葬るくらいだったということ。

 

⑤が斎藤利三の墓の裏ですが、天正十年六月十七日の文字がハッキリと読み取れますが墓石サイドの崩壊も見受けられました。

以前の拙ブログでは利三を利蔵と誤記していたことがありましたがそれは彼の名が「斎藤内蔵介利三」(墓碑銘)で「蔵」が重なってしまったから(言い訳)。

 

私が利三に小田原のイメージを抱くのは彼の娘、春日局と稲葉氏の墓があってそちらにあるシダレをよく見に行ったことが思いだされるからです。 

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (金曜日, 12 2月 2021 08:50)

    片づけられることは、まだ良しです。
    樹木は徐々に大きくなります。
    先日、隣家の椿を5本ほど伐採しました。
    昨年、チャドクガが発生し、隣の奥さんが刺されたとか。
    冬の間に伐採すればチャドクガは大丈夫という理由からです。
    紅梅、白梅はきれいに咲き始めましたが、
    せっかく手入れをしていたのに、何だかかわいそう。
    この先、どうなることやら。

  • #2

    今井一光 (金曜日, 12 2月 2021 19:46)

    ありがとうございます。
    お隣の草ぼうぼうの姿を見るのは辛いものがあります。
    東京から伐採処分に来られることがあったようですがお寺には軽トラもあり処分場へ
    搬入するノウハウもありますので気軽に声をかけていただればと思っています。
    今の時期が一番仕事がしやすいですね。