細川忠興 喧嘩はダメよ 朝暉丘横山城福知山   

三連休の最終日はフリーでしたので藤枝方面に買い物に。

往復の国道一号線沿いの飲食関係の店舗は車と人でごった返していました。

これはどうやら今週は各「懺悔の日」になるような気がして。

 

昨晩はBSの22時からの「親鸞」を予約録画して21時から再びC・イーストウッドの「運び屋」を。

字幕でしたが2度目とあって本日のブログの画像を選びつつ流しながらでした。

それにしても「世界一のポークサンド」(劇中)とは・・・食べてみたいものです。カツサンドとはちがうでしょうね。

 

以前記したブログでは返信をたくさんいただきました。

それはコメントという類のものではなく、その方の思いというか「本当のところ」を記していただきました。

そのブログがこちら、福知山城朝暉神社の件です。

 

大河ドラマに採用されることに短時間でも関係のあった明智光秀にあやかって福知山の観光資源としたいというところはその手の傾向として当然の事とは思いますが、ずっと福知山に住んで、その歴史について探求されている方たちにとってはその返信にありました通り、「なんだかなぁ~」的割り切れなさというものが窺えて来ます。

 

そして、昨日の京都新聞に『「もう恨みない」が今もご法度 光秀に領地奪われた豪族末裔』という記事が。

明智光秀に領地を奪われた豪族の末裔たちが、現在も市内で暮らしながら先祖の供養を続けているという内容で「もう恨みはない」とのことですがそのブログの返信にあった御霊神社への参拝はいまだその一族では禁忌というもの。

興味深い記事ですね。

その一族とは横山氏でした。そういえば福知山城の前身は「横山城」でしたね。

 

それでは城郭大系の冒頭部分を。

「福知山城は徳川初期の文書によれば、小笠原長清の後裔塩見大膳頼勝が現在の朝暉ケ丘丘陵に掻上城を築いて立て籠もったのが城砦としての始まりという。頼勝の子大膳大夫頼氏は、姓を横山と改めたが、のち隠居して功雲(法名香雲)と号し当城の南方堀の木内に住んだ。その頃はまだ福知山の地名はなくこの丘陵も横山と呼ばれており、頼氏の城砦も『横山城』と書かれている。その後天正年間に頼氏の子大膳大夫信房が当城に居たが天正七  

年八月、丹後の大部を攻略していた明智光秀に攻められ信房は衆寡敵せず切腹して果てたのであった。」

 

戦国期の陣取り合戦の命がけ、どちらにおいてもこの手の話は枚挙にいとまがありませんが、ちょこっとやって来て地元勢力を一掃、400年以上経ってからヒーローに祭り上げられたとしても「腑に落ちない」という人たちがあったとして不思議はありません。

むしろそういったちょっとした異論が出てくるところにその地の歴史の深さというものが知られるというものです。

 

400年以上の時間の経過もあって「恨みはない」の言葉が出て来ること自体その「恨み」があって子々孫々に伝わってきたということですからね。

あの石垣に使用された墓石類たちを見ればやはりその件合点がいくものです。

墓石を石垣に使用しても不思議は無い時代ですが、やはり新しい為政者として善政を心がけるのであれば墓石を使用することは避けたいところだと私なら思いますね。

 

さて本日も駿府城普請、細川忠興掟十三カ条から。

1~3条です。 

 

 

万事 御法度之様子本多上野殿ヘ相断書付 入念家中へ可触事

 

一他家中と喧𠵅無之様に日々相触堅可申付次ニ家中之喧𠵅ハ理非に不立入双方可成敗荷擔仕者立之と本人同前成敗可仕候取にかし候は同誰之衆可為幼稚事

 

一余所之喧𠵅有之共見物にも出候は急度可成敗稲葉喜六殿木下右衛門太夫殿家中申事ニは此方家中同前ニ覚悟可仕事

 

 

1は駿府城普請中の御法度については万事、本多正純の指示を家中に入念(徹底)するよう冒頭に記していますが、「万事 御法

」の通り「万事」と「御法度」の間に空欄があるのは「敬意の闕字(けつじ)」です。

そのことからこの「御法度」が幕府の「御法度」を指していることがわかります。

 

その次にでてくる「喧嘩」の件、コレについては絶対にあり得ないこととしていてこの掟中の本題になるところ。意向がわかります。「他家中」と決して「喧嘩」を起こさないよう日々徹底し、細川家中内での喧嘩は両成敗、加担した者も本人同様に成敗すると。

「喧嘩両成敗」は武士の間では当然でした。

 

3は他所・他家の喧嘩を見物に出てもダメ(成敗)というもので細川忠興がそのちょっとした些細な喧嘩のようなものが思わぬ形で火が付いて大きな紛争になりかねず「家」そのものの命取りになるということを配慮しているのでしょうね。

 

前回記した酒や他家の風呂の件は油断に繋がることでしたが、喧嘩をすることはそのうちでも特に最悪の油断ですからね。

油を断つどころか双方感情に油を注いで火を点けるようなもの。

刃傷沙汰に繋がる事は目に見えているということでしょう。