一乗谷 富田勢源所縁盛源寺の石仏たち

猫どもの様子からも季節の微妙な変化を感じます。

8月から残暑の9月の2週にかけて彼らの居場所と言えばエアコン直下の床の上にぼとぼとと転がっているといった感じ。

ところが昨日辺りから寝室に集合するようになっています。

その中で暗いうちに頭の上に上がってきて髪やおでこを嘗め回す奴がいますので寝不足気味に。

 

もっと寒くなれば布団は人との奪い合いになります。当然の如く即排除とあいなりますが、彼らの掟は早いもの勝ちというか先取特権のようなものがありますのでその私の行為に毎度「掟しらずの我が物顔の輩」を感じていることでしょう。

そこのところは少々後ろめたいものがありますが・・・。

この冬も寒くなるとの予想を聞きましたが油断ができません。

堅くガードしてウィルスたちとも闘わなくてはなりません。

 

昨日の檀家さんとの会話。

私もよく知る80歳を少々超えた年配の方がいらっしゃいますがその方の「強い主張」からの色々でした。

その人の主張とは「エアコンは大嫌い」。

私もその傾向は強いものがあって沖縄時代にあっては家にエアコンはありませんでした。

ところがここ最近にいたっては夜間にでもその力を借りなくては快適な睡眠とは程遠い状態となりました。

よって世の「エアコン嫌い」は大いに理解ができます。

 

家族としてもそれはそれで仕方ないことと思っていたそうですが、長袖まで着ている様子に「加齢による体感異常」を感じこの夏、問答無用でその部屋にエアコンを導入したそう。

「熱中症になってからでは遅い」ということで。

24時間27℃に設定して点けっぱなし。「寒かったら布団を被れ」と言ってリモコンを隠したとのこと。

 

私は以前のキレキレのその人を知っていますので「80」という数字は「感覚異常」に至る一大ポイントなのかと思いました。

人によってその変化は違うのでしょうが概してその傾向は強いものがありますね。

その「80」、あいかわらず政界でしがみついている方々をお見受けしますが、やはりその「感覚」について首を傾げるところ多いようでどうも時として頓珍漢を感じてしまいます。

 

そういう人たちが重鎮として威張り散らしている旧態依然。

論功行賞に敗者の排除の論理もそうですが老害のシナリオ通りに進んだようで嫌な感じがします。

私はボロ負けしたあの人に同情ぎみ。まるでインチキのペテンにでもかけられたが如くでしょうね。

国民を詐術の得物にして振るうのはカンベンいただきたい。

 

さて、昨日の富田勢源の続き。

昨日の富田勢源道場跡のスグ近く、表記最後の画像の山裾に盛源

寺があります(場所はこちら)。

明応元年(1492)の創建とのことですが境内には室町期の石仏が並んでいます。

よく見るとか首が飛んでいたり顔が無かったりの仏たちが。

こちらでも明治のアレ(廃仏毀釈)が吹き荒れたことが推測できます。

③は参道下の祠の図ですが地蔵も左わきの六字名号石板も笏谷石の色合いが出ています。他の苔むしたものたちもおそらくそちらの産でしょう。

 

富田勢源(とだ-せいげん)関りはその名の通り字面は少し違えども盛源寺(せいげんじ)からも推することができます。

ただし勢源の生誕が大永四年(1524)です。

 

どちらにしろ一乗谷の栄華とその顛末の一部始終を彼らは見届けているのでしょう。

⑬の層塔のベースに使用されている石塔パーツ群⑭をよく見ると永正六年(1509)の文字が光っていました。