福住インター前 下入田笠石仏(阿弥陀石仏)

ようやく今頃になってオリンピックの開催の延期が言われ出しました。

庶民感覚では当然の事が「決められない」姿を見せつけられていやはや「痛ましい」としか表現できませんでしたね。

「何とかファースト」の旗印にデカい風呂敷を広げていた感がありますが、結局はカネとエライ人(自分達)の任期(花道)にばかり気を取られて非現実的な夢を追い求めていた結果です。

そして皮肉にも大迷惑だったのは「ファースト・・・最一」であるはずの選手(アスリート)であったのでした。

 

ここへきて彼らから「やってられない」「参加しない(カナダ)」等の声が上がり出してやむを得ず開催延期について論じられるようになったのでしょう。

結論が早々に出せなかったのはいつものように最悪のシミュレーションというものが想定できていなかったということですね。それもお寒いことでした。

 

延期は①2020の秋に②1年後の2021年に③2年後の2022年に・・・などと色々な立場から好き勝手に候補があげられていましたが「中止は無い」などいう大前提も掲げられています。

そしてどうやら1年延期の2021という結論が出たようですが、もし「2021もやっぱダメでした」の場合は「再延期ってあるの?」が単純な疑問。終息できないという推測もできるもので・・・

より安全な2年後という選択肢を取らず1年後というのもその花道一勝負でしょうね。

 

今回の「新型コロナの終息」の期待一筋の1年のインターバルですが、それが終息したとして「新・新コロナ」がよりパワーアップして出現する可能性もあり得ます。

これが末法か・・・とも感じてくる昨今です。

 

私が思うに、パンデミック終息の気配すらない今、それらはすべて人の考える希望の数々。そしてそのトーキョー・・・どうするのよ・・・ってくらい増え続けています。

世界中、人智を超えた自然の猛威に成す術なく屍をさらす人類に将来の勝手な一部の人の考える希望など通用するとは思えませんね。

 

とにもかくにも早急に国産ワクチンの開発を期待しましょう。

そしてマスクとアルコール消毒液の増産備蓄、そして最悪の事を考えて専門病院と人材、病床数と救命機器の確保をお願いしたいところです。

政府はおカネをかけるところを間違えていましたね。

議員さんたちは相変わらず漫然としているようで今回の件も世間の悲鳴とは裏腹、痛みはナシ。居並ぶ議員さんたちの人減らしの方も願いたいところ。

 

 

昨日は比較的参列者の多い法要がありましたが、既にマスク着用者は参列者の1/4程度になってしまいました。

マスクを着けたくても「ナイ」のが実情ですね。

年配者で咳込んでいる方がホール担当者に介護されていましたが少々心配でもあります。

私は「寒い」とクレームがあるのはやまやま、ホール内の「よどみ」をなくすため対角線上の窓を少し開けるようお願いしました。

どちらにあってもそういった配慮は今、絶対に必要です。

 

さて「最第一」といえば和讃の「仏光照曜最第一」。

故人の法名に「照」があったことから昨日のお話はそちらを引いてきました。

 

そちらは一番にお気軽正信偈の同朋奉讃のお馴染み和讃「弥陀成仏のこの方は~」より六首拝読されますがその六首目になります。

一連の光輝く阿弥陀如来(→十二光仏)を讃える歌になりますが

 

「仏光照曜最第一  光炎王仏となづけたり  

      三塗の黒闇ひらくなり  大応供を帰命せよ」

 

その阿弥陀如来の少々大振りの石仏が昨日の下入田公民館の先にポツリと立っています。

この道は奈良市街、白毫寺、高円山南縁を通って東名阪道、福住インターに繋がる道で。まさにその福住インターの信号手前左側ガードレールの内側にその姿が目に入ります(場所はこちら)。

 

花崗岩製 総高160㎝。高さ130㎝ 幅75㎝ 厚さ約1m 

の自然石。蓮華座の上に壺形を彫りくぼめ、像高94㎝の来迎印阿弥陀立像を半肉彫りしています。

上反りのある自然石を笠石としているのが特徴ですね。

現状、モルタルで固められていました。

 

像の左右側面の刻銘

  右由者□(大)□一百ケ日也

  応長元辛亥(1311)

 

近くから移されて今の位置にあるようですが、奈良から相良への帰り道「無事に帰れよ」と見送っていただけるようでもあります。大抵は日が暮れる頃になりますので、その足元を照らしてもらえるような気にもなります。

画像は夕方のものと朝のもの混ざっています。