永禄の六字名号板碑 天正の阿弥陀石仏 千日墓地

寒い寒いと人に会うたびにそのフレーズを繰り返していた一日でした。

これまでずっと温かかったのですから仕方ないか・・・

来週になればまた温かくなるといいますので辛抱しましょう。

 

それにしても温かい冬ということでインフルエンザの罹患者は少ないよう。今年年明けからはその病で「難渋した」という話はあまり聞こえてきませんね。それだけでも有難いことです。

 

昨日はNYの地下鉄でマスクを付けた東洋人の女性がブン殴られている画像を見ました。

要は「新型コロナウイルスを流行させやがって」の発想から来る短慮ですが欧州、南米、ミクロネシアなどからその病感染の警戒と差別的無知を思わす色々のニュースが入り出しました。

 

勝手ながら私は日本国内にしかいない「蛙」ですから、そういう無茶な話も「ふ~ん」程度にしか思いませんが、アメリカ人のそんな話を聞くとその国のイメージがまた一つ壊れます。

まぁそういう輩が居るからこそC・イーストウッドの映画が面白いのですがね。

 

先述しましたが、今、日本国内ではインフルエンザの勢いは落ち込んでいると聞きます。例年の如くの流行がないということです。

その理由が今広がる新型コロナウィルスの脅威からマスク・手洗い・うがい・アルコール消毒などの防御態勢が周知、しっかりとなされているからだと。

 

インフルと新型コロナを比較すると感染率ではコロナの方が強いのですが致死率では断然インフルエンザの方が厳しいのですね。

今、日本にインフルエンザが沈静化しているのは新型コロナウィルス蔓延のおかげなのかも知れません。

 

新型コロナウィルスの国内侵入に対して水際で止めることに成功したかに見えるそのアメリカは実は今インフルエンザが強烈に流行って猛威を振るっているとのこと。

新型コロナ蔓延の東洋人をブン殴るアメリカがインフルエンザ流行国となって苦しんでいるなどはまさに「そういうもの・・・」と勝手に納得。

 

その記事を抜粋して記せば

世界で新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるなか、米国ではインフルエンザが大きな脅威となっている。

米疾病対策センター(CDC)の最新データによると、1月25日までの1週間でインフルエンザ患者数は400万人増え、累計1900万人に達した。うち18万人が入院している。

特に子どもの症状が深刻化するケースが多く、小児の死亡者数は68人に達するなど過去にないペースで増えているという。・・・」

人を「ブン殴る」などそもそもナンセンスなのでした。

たかだか日本の「新型」の感染者は今のところ30人程度、死者は出ていません。

 

さて、昨日は菩薩の持ち物「錫杖」と双仏(阿弥陀+地蔵)について記しました。

当尾の千日墓地ですがそちらには室町期の墓石が多く見られます。特には戦国期の定番というか戦国時代好きには耳に親しい元号のある石仏が目につきました。

 

こちらも阿弥陀さんが主役で中心におわしますが、前列は六地蔵タイプ。滅多にお目に掛かれない構図になっています。

それも阿弥陀さんの前には六字名号の板碑付きです。

建碑造立の紀年が記されていますが、先日の石鳥居の如く見落としは無いはず・・・。アレは年のせいとしかいいようがないと主張しておきますが、今回の年号はいたってわかりやすい・・・。

「明治」の文字は私の目には入らないのかも・・・

 

六字板碑が「永禄」で阿弥陀仏が「天正」です。

室町後期と言っても450年前ですからね。

六字板碑の向かって右に「斎講結衆講」か。

それらの土台となっている積石は墓石のパーツたち。

それぞれに「意義」があったはずです。きっとそれぞれに何某

かの銘があるのでしょうね。