舞阪かき小屋と舘山寺博物館去就 平蜘蛛は何処

昨日日曜日は、「30年振り」という友人が当地を訪れました。

奥方との共通の付き合いがありかつて沖縄に居た頃、今考えればバカバカしくも懐かしいあれこれの時間を過ごした人。

 

その他当時周囲に屯した者たちの消息、栄枯を聞きつつ驚かされ呆れまた感激させられました。

まぁたくさんの時間の経過があったことからのいろいろですからアレもコレもしょうがないものはしょうがない・・・後悔・慙愧の念多し。当たり前か・・・

 

そういうことで日曜日にもかかわらず予定はフリーにしていたわけで、ご接待ということでお昼に浜名湖舞阪の「かき小屋」へ向かいました。

息子は京都時代にわざわざ広島まで「カキを喰いに・・・」と向かって私どもに見せびらかせていましたが、私もここで初めてのかき小屋デビューでした。

 

そもそも牡蠣といえばお腹の弱い私としては「しっかり火」ということでせいぜい食べるとすればカキフライ。

今回のかき小屋ツアーは半ば意を決してという部分、そして息子にもちょいとばかり優越感を振り回したくもありました。

日曜ともあれば彼は懸命に仕事に励んでいることでしょうから。

 

お昼すぎに到着したその店は殆ど満員。

岡崎に三河ナンバーと西方からのお客が多かったよう。

店内はあの良き香りが充満していました。

 

私は三重産の生食以外のカキを所望。

「浜名湖に来たのだから浜名湖産だろ」ということで「蒸し」と「焼き」そして「カキご飯」を食しました。

 

私がこれまでの牡蠣の概念を変えさせられたのはこの「蒸し」ですね。

それが丁度「食べごろ」で出てくるのでした。カキフライのあれとはまったく違う食感です。

 

また「焼き」と言っても一応は厨房にて火を入れての提供ですがこれは最悪の事を避けようとする店側の配慮でしょう。

それはテーブルの上のコンロでグツグツと焼くというお楽しみがあるわけですが、みるみるうちにその身は縮こまってきます。

食べるタイミングとしてはあまり火にかけすぎないことでしょうか。

小さくなった牡蠣はいつものと同じ、ジューシーでふわっとした感触を消してしまいますね。

「蒸し」の牡蠣の味わいは最高。

「また来よう」ということでそちらを後にしました。

勿論「お腹の具合」は問題なし。

 

さて、大河ドラマの第一回目では光秀がイキナリ松永久秀(またはこちら こちら)と対面するシーンがあってまた、台詞の中にこれからの展開の伏線のようなものがあって大いに引き込まれました。

松永久秀といえば浜名湖には舘山寺博物館というその「名物」が展示されている場所があったことを思いだし、カキ小屋の帰りに寄ってみることにしたのです。

その1階にはラウンジ風の喫茶がありましたので、コーヒータイムを期待して。

 

しかし行って見て驚き。博物館は無くなっていました。

奥方に調べてもらうと、昨年1月に閉館したとのこと。

世の流れ、浮沈はつきものですがまさかとその前で立ち尽くしてしまいました。

それにしてもあちらに並べられていた美術品等どちらにいってしまったのでしょう。