「熊」脅しに苦笑 下城戸登山道 一乗谷城一乗城山

平等院鳳凰堂の屋根に用いられた木材の年代を調査したそうです。私はその手の歴史遺物の年代測定についてかなり大まかな数字だろうとしか思っていませんでしたが発表されたそれはハッキリとした数字。

1053年に建てられたという平等院ですがその7年前の1046年に伐採したヒノキで尚産地は滋賀県高島市と。

「樹皮直下の年輪」で伐採年代を計るようですがその算定メカニズム、サッパリわかりませんね。

凄い技術だと思いますが・・・

 

年代測定して期待する推定時期よりずっとあと、たとえば江戸時代だったりすれば、やるせなくなりそうなところですがしかしピンポイントで「7年前」などと出てしまうのは圧巻。

すると考えたくなるのは材の乾燥時間。

どのくらいの工期が掛かっているのかと考えるに「7年」となると伐採間もなくという感じがします。

屋根ならそんなものでしょうか。

 

さて、日本海側の中部各県で9月末より熊の出没情報がありました。福井から始まって昨日は新潟の魚沼の市街地に出て3人ほどケガをさせて山に帰ったとのこと。

ニュース画像では生々しくも流血の状況が映し出されていました。そちらはまさに民家の車庫前でした。

 

山城廻りは楽しいことこのうえありません。

夏季の城廻りは避けるところですが、そろそろ京都滋賀福井あたりの城にでもと思いが沸きつつあるこの時期、その熊出現と人さまへの傷害のニュースを見たりすると一気に意気消沈。

基本独り歩きですので気合をいれての「さあ!」の気分にああいう看板はヒジョーに不安にかられますね。

 

拙ブログでも何度かその手の看板を記して恐怖を伝えていますが、たとえ冬場であっても彼らがおとなしく冬眠しているものかビクビクものです。

熊とは別にこの時期遭遇したくないのはスズメバチの襲来。

これはうっかり地中の巣を踏み抜くことによってその禍を招くのですが、先日も亡くなった方の報道がありました。

体中100箇所以上刺されていたといいます。

 

スズメバチと熊どっちがマシかまじまじ考えますが、スズメバチの巣を踏み抜けばまずアウトでしょう。

私はアシナガバチたった1匹に顔面を刺されただけで腫れあがって会社を休みました。

それがキイロスズメバチの大群で×100だったとしたら生きていられないことくらいはわかります。

熊とはご対面の経験がありませんが命を落とすにまではいたらないかと。

ただ、立ち直れないような傷を負いそうです。

そもそも痛い思いなどはしたくないですね。

 

画像は独りで歩いた一乗谷城の一条城山。朝倉義景屋敷跡の背後の山城です。

こちらはルートが3つほどありますがそのうちの下城戸登山道です(場所はこのあたり)。

まぁ残りの2つのうちの真ん中の道で降りてきましたがこちら下城戸登山道以外の道は水が出まくって登攀不可でしょう。

このコースの選択は一乗山浄覚寺の朝倉住職に推奨されました。

 

一乗山の世界に足を踏み入れるには③のネット中央、ファスナーの開閉による結界となります。

中に入ってファスナーを閉める時、一抹の不安が頭をよぎります。こういう時は「Welcome to the Jungle」のイントロ、出だしの如くの超ハイな気分が必要です。