通称「赤本」の赤は? 本光坊了顕 吉崎

昨日は前夜の通夜に引き続き、朝から清水の斎場へ向かいました。清水での法縁はお初でしたので駐車場の段階からドギマギさせられました。会場も個室も申し分なくキレイで快適。

それぞれの担当者がハンディ無線機で繋がっていて来訪者への対応配慮は万端の様です。都会的センスの良さを感じました。

 

この辺りの大谷派のお寺と言えば専念寺を思い出しますが、御担当に聞けば、「ちょくちょく」お会いするとのこと。

拙寺は各寺院と姻戚関係の歴史の中今の私があるわけですが、専念寺住職とは遠からず血縁ということで、その地を懐かしくも思いました。

ただし私は久し振りということもあって清水界隈不慣れ、ナビがあっても大いに迷いました。

 

驚きは日本平の東側にできた真新しい火葬場(静岡市のサイト)。

てっきり今回は安部川脇慈悲尾の方かと思っていましたが、清水は清水なのですね。

こちらの快適さときたら相良あたりの比ではありません。

当たり前ではありますが何から何まで最新式で真っ新、塵一つなし。高台にあって富士山の眺望がウリのようですがやはり夏は富士山は顔を出しにくいよう。

帰りは鉄舟寺の前を通って150号へ。

結構に海は荒れていました。

 

さて、私が最近持ち歩いている在家用の経本(赤本)は以前のものより一回り大きくて見やすいもの。

最近になって本山の売店で購入しました。

こちらですと、万が一どちらかのお内仏前にうかがったとしてもまず間違えることはないですからね。薄くて携帯性がいいためプロっぽくありませんがこちらがお気に入りです。

この「赤本」こそ基本ですね。

 

ではなぜにして経本がこれほど派手な色で、に「赤」とは・・・と思われている方が多くあるのではないでしょうか。

私からすれば気が付いた時からこの色ですから、まったく馴染み切っていますが。

 

その色についてこうであるから「大切に扱いなさい」という祖父あたりから聞いたその理由が「いのちをかけて」その教え(経典)を救い、伝えてくれた御恩があるからと。

 

吉崎で起こった火災の際、経本(御開山御親筆)を取りに火の中に飛び込んで命と引き換えにこの経本を守ったという経緯がありました。

「本光坊了顕」は火中、その経典を取るにまでは至ったものの退路を塞がれて「もはや・・・」と自身の腹を切ってその中に経典を押し込みそれを守るように焼死したといいます。

 

最後の画像そばぼうろは東本願寺とタイアップして出した商品。その手のものが売店に色々並んでいました。