九品仏なのに本尊が釈迦如来 ネコの似合う寺

昨日の法要の故人の御年は96歳でした。

勿論お元気だった姿は脳裏に思い描けますがその年齢の凄さについて再び思うことがありました。

 

「人生100年時代構想会議」なる語を聞くようになってから「そんなら私も100歳イケちゃう?」などとも考えもしましたが、やはりその数字はハードルが高すぎです。

まぁ拙寺檀家さんにも100歳超えのすばらしい人生を歩んだ方の存在は散見できますがまだまだそこまでの道のりは遥か遠い先の先。

今年に入ってから20代の方はじめ60~70代で亡くなる方が複数ありましたし。癌はじめ病から逃れることはできません。

 

膝が、肘が、肩が、首が、あそこがここが・・・などと色んな体の部位の不調について並べ立て日々たらたらと相方に不満を漏らすようになって、実際これまでとは違う「できないこと」の新規発生の現象が迫りつつある今、とてもではないですがその「100」の三桁の目標はムリ。早々に諦めた方が気がラクですね。

もっともその三桁のすばらしさの基本は「健康のまま」でなくては・・・。

 

とにもかくにも世間一般の皆さんの所望する「長患いナシ」でイキたいものです。

「す~っと心地よく往生」などとはムシが良すぎますからね。

 

本日も九品仏浄真寺の続きです。

真宗門徒の坊主として理解が難しいところなのですが、京都二尊院の如くの並立ならまだしも「九品仏」をその字号の冠とするにもかかわらず本堂は別にあってそのご本尊がお釈迦さんというところです。

数でいっても9対1で阿弥陀さんの圧勝です。

まぁそちらのお釈迦さんはやはりデカくて、顔も凛々しさが溢れています。

真宗はお釈迦さんが記したとはいうものの浄土三部経の主役である阿弥陀如来一仏(一向専念無量寿仏)しか心を向けませんのでお釈迦さんが出てくる余地はありませんので。

 

それにしてもお寺にはネコがいます。

お釈迦さんと同じ色の生きものが浄真寺本堂脇を堂々と。