多くの御文がこちらから 吉崎御坊 蓮如上人像

世にいう御朱印ブームはかなりの過熱の様。

どもの寺でも「おつき合い程度」で吊るしのそれを本堂に掲げていますが、ド田舎のこの寺に於いては致って静かも。

 

浅草の神社のそれはかなり凝ったものだとは聞きましたがこのほど、その「配布をやめた」というニュースがありました。

それをゲットしたいという人たちが殺到して賑わったようですがそれへの神社側の対応にクレームが投げかけられたそう。

中には「オレは客だぞ」と長い待ち時間に怒り心頭、スゴまれたり、参拝者の中で小競り合い風の状況になった例もあるよう。

 

神社側からは「二度と来てくれるな」という声もあってその混乱ぶりの躰を示しているようですが、それも已むを得ないでしょう。

世の中、場とか状況が読めいない自己本位の人がたくさんいるというか、いよいよわき上がるよう発生してきたことに驚くばかりです。

相対者を無視して自己権利のみの主張。

どうするとこうなるのか・・・「心」が劣化しているのでしょうね。

 

その御朱印集めのどうのこうのとは・・・やはり昨日記した戦争をしたがる国会議員のセンセーと同様、子供的発想なのかも知れません。

私も「いつまでもガキ・・・」と父親に罵倒され続けていましたがこれは一時的な収集満足の類のそれなのでしょう。

私も子供の頃、マーブルチョコのオマケシール集めから切手・古銭とあらゆるモノを集めては飽き、集めては飽きの連続でしたが、その「残骸」について無価値のものは「棺に入れる」と奥方が言い放っています。

まぁ、人の営みもすべてそのようなものかも知れませんが。

また、買う人も買う人ですが特別なそれに破格の値がネット上でついているというのがまた不思議なこと。

 

さて、今度皆さんをお連れする吉崎御坊といえばやはりイメージとしては寺というよりも城塞の様。

その跡地は現在公園化されていますがその見どころは北潟湖から日本海を望む景色のほかに何といっても蓮如上人の像です。この像の作者は仏師というか彫刻家というべきか高村光雲その人です。

 

下世話な話で恐縮です。

テレビ番組のお宝鑑定団などでその人の作品が出てくることは稀ですがそれがホンモノだとすると目が飛び出るような値が付きますね。

 

その福井県の最北端にある辺境ともいえる地(失礼!)に一時は真宗興隆の基礎ともなった吉崎御坊があって多くの門徒衆が集まり、盛大なる法要が催されて蓮如さんの御説法があったことを思うと、この大きな像にさらなる価値を抱くのでした。

 

こちらは丘の上。

麓には東西本願寺の堂がありますが、とにかくこちらの台地に上がらなくてはね。大した歩数ではありませんので尻を叩いてご案内することにします。歩くことが嫌いな皆さんを。