桶狭間古戦場(豊明) 光徳院今川義元本陣の鮮やか

昨日のニュースで出てきた数字。

「自宅に半年以上閉じこもっている40~64歳の『ひきこもり』の人が、全国で推計61万3千人(そのうち7割が男性)いるといいます。

ピンときませんがそのうち半分が7年以上に渡ってそういう生活を続けているそうです。

そして15~39歳の『ひきこもり』の人たちが推計の54万1千人だそうで、その「高齢化」・・・「8050問題」・・・がニュースになっていたというわけです。

 

その理由、きっかけといえば①退職②人間関係③病気④職場

の順。②と④はだいたい同じような場所ですし、ある意味こういった「症状」はすべてがどこかしら③が関わっているのでしょうね。

 

これは精神的な疾患も含めてのことですが身体的にケガや病を負えばやはり精神的に追い詰められてきますからね。

精神面でも「負」(追い詰められて)ってしまうということでしょう。

 

長期「ひきこもり」のきっかけは上記のことが主のようですが

その「負」の内面的理由は「恥」といいます。

わが身の容態が一般社会の通念からして螺旋的に沈降する状態を把握しつつそれを大層な「恥辱」として受け止めて、「人様に顔向けができない」という心底の真面目さ、ある意味「潔さ」がその根底に流れているのではないかと思います。

 

真面目であるが故に「我が身を恥じる」、のであるとすると社会はその真面目な人たちに対して手を差し伸べずに放置してきた咎があるということですね。その数字がそれを物語ります。

一方で人材、働き手不足と言われているのですから何とも歯がゆい現状です。

 

私どもは「恥を恥と感じない恥」を晒して図々しくも「生かされている」のみを建前に日々雑多な思いの中を過ごさせていただいていますが、もしその「負い目」を積み重ねてその重みで身動きができない自縛の世界にいるのならば、この社会にこれまで傲慢きわまりなくすごさせていただいている者たち(勿論私も)は何かの対応と理解をし、できれば手を差し伸べなくてはなりませんね。

ご当人たちはすべて承知しているのです。

これまでの事、過去の事は忘れて今すぐそれを「あっけらかん」とぶちまけるくらいの図々しさを養って今一度表の世界に身を投じていただきたいと思います。

 

さて、息子の引っ越し手伝いから帰宅した翌日は相良史跡研究会の有志4名で名古屋方面へ向かいました。

この予定は24日の刈谷市歴史博物館の開館に併せて私が声を掛けさせていただいたものでした。

まるで「昨日は東、今日は西 居どころ定めぬ南郷力丸~」の如くここのところ毎日のように遠乗り、寺を空けていました。

刈谷の帰路、私の「桶狭間ブラつきましょうか」と最年少の私の提案が了解されて2ヵ所の桶狭間古戦場跡を回ってきました。

 

さすがに昨日は金曜日。溜まった花ガラの処理に行かなくてはなりません。お天気もまずまずで一気に三カ所に避難させていたハイビスカス等の南方系植栽を表に出しました。

そしてテラス一階のガラクタをその植栽の置いてあったスペースに押し込みました。

四月七日(日)の春の法要で蔵の中から出てきた掛軸を披露しようと思っています。

 

画像は旧来から「桶狭間古戦場跡」と伝承がある、いわゆる豊明側の方。「国道一号」の方とも「競馬場」の方とも言いますね。

そちらの今川義元本陣跡と伝わる現在の高徳院(場所はこちら)。

枝垂れ桜、おそらく花が小さめですから京都御所あたりのものからか・・・接ぎ木で増やしますからね。

安吾の「桜の森の満開の下」の如く。ただし風は吹かず散る花びらは一つもありませんでしたし「気」の方も別段変になることはありません。

ただ「美しい」の変なこだわりの発散のみだと思いますがシャッターを切りました。

ただキレイなものに感動するということが生きているということだとは思いますが。