どうでもイイとは思うもののこれも 3-5-7

先日お彼岸のあげ経に先方ご自宅にうかがった際、施主の仕事が「庭師」ということがわかりました。

「外の仕事」であることは承知していましたがその内容まで伺ったのは初めてで私もつい話が盛り上がってしまいました。

 

その際は先日関西で起こった件、焚き木にしようと他人様の木を伐採したものの、対面に走る電車の架線に誤って倒してしまったニュースを引き合いにして、「私のチェーンソー捌き」はじめ木の倒し方、チェーンソーの管理について大いに語り合っていました。

 

木の上でも取り回しやすい日本製の小型エンジンチェーンソーについてそれぞれのおすすめの機種、操作性、アイドリングはしっかり、そしてマイチェーンソーは絶対に人に貸さないというところですね。

 

この道具も世にいう「バッタもん」の如くのどこかのお国製品で格安のものがありますが、ハッキリ言ってそれは「使い捨て」になりますね。

他の電動工具等にもいえますが日本製の名だたるメーカーの品物はやはり安心して使えます。これは「安物買いの銭失い」を重ねた結果、行きついた判断です。

木の上でエンジンが突然止まるのが一番にイラっとくるところですからね。

 

先日は約1年ぶりに~家族で木を切ってロープワークと落としどころを誤って墓石を傷つけてから以来~にチェーンソーを持ち出しましたが難なく始動できました。

あのときの使用後は確りと清掃し、注油、ラップフィルムでぐるぐるに撒いて片付けていましたがこれは国産メーカーならではでしょうね。

ストレスが少ない、信頼性は他に望めません。

 

さて、植木の剪定と庭石の設置について。

「くだらない」とご指摘を受けそうですが「3-5-7」ルールがあるのでした。

たとえば枝の葉を何枚残すかという点でいえば「3枚か5枚」ですね。

踏み石ステップの数はといえばやはり「3個-5個-7個」。

「2-4-6」ではダメなのです。とにかく「奇数」にしろということですがまぁ無根拠な伝承でしょう。

 

陰陽道などからの因縁でしょうがその件歯牙にもかけない私ではありますがやはり剪定と造園の基本として奇数ルールを意識する傾向はあります。

他にも「七五三」を祝ったり「割り切れてはいけない」など偶数を嫌うものもとかくこじつける件、聞いたことがありますが私は基本的にどうでもいいことと思っていますが・・・。

 

しかしそして一番にコレは絶対にありえないというのは層塔の件。

昨日の「ニヤリ」したのはその件がありました。

層数の偶数はナイということ。

こればっかしは偶数はナイ。

三重塔・五重塔・七重塔・・・・十三重などのように。

 

画像は京都木津川。

奈良に近い加茂町の「当尾(とうの)」の藪の中にて。

こちらは層塔の残欠で、たまたま四層が残っているということでしょうね。

近くに宝珠のパーツが転がっています。

層塔の場合はトップに相輪と宝珠の構成となりますがこちらは五輪塔の宝珠のような気がします・・・バランスが少し悪いですからね。

 

層塔はやはり崩壊しやすく管理者が居ない場合、断片化してしまうことが多いようです。

特に相輪部分の欠落はどうしてもありますね。

下に転がっているそれをよく見かけます。

 

まぁ数百年もの間美しい層塔の体を保っていることか奇特なことですね。