横知 慈眼寺覆堂の五輪塔

先日舞い込んだ訃報。

この方は数えの九十三歳で大正生まれと私とは年齢が離れますがよく存じ上げている方です。

その年齢を聞いていつ逝去されても不思議はなかったのだとは思うもののお元気にして気さくにしたあの頃の情景を思い出していよいよ寂しい思いがしました。

 

特にあと少々で元号が変わるというところで命の終焉を迎えたことに少々の残念さを感じるところですが、その件あくまでも生きているものの勝手な願望。

混乱の時代に生まれ戦時下の窮乏を遠州の海と空気の下、生き抜いて与えられた一生を全うした姿に敬意を表したいものです。

 

さて私が菊川、掛川、浜松など遠州西部に向かう時必ずといって通るのが横地。

横地には全国に散らばった「横地」の会のようなものがあると聞いたことがあります。

では牧之原市勝間田あたりでも「勝間田会」のようなイベントを主催してみんなで遊んじゃおう的企画などできないものかと思ったのでした。

 

遠州勝間田は勝田、勝俣、勝又、勝股、勝亦・・・等々カツマタの発祥の地と言われている場所ですからね。

この手の事はやはり地元勝間田の人たちが旗を振って走らなくてはなりませんのでおまかせすることとしましょう。

 

その横地の横地城の南麓に慈眼寺というお寺があります(場所はこちら)。

そちらには比較的新しく作られた覆堂があって少々の石塔が並べられています。

他の横地城周辺に点在する石塔墓塔との関連はわかりませんが、室町期以前の五輪塔他残欠ですね。

風雨をしのげる堂を建ててもらって「有難い」と言わんばかり。世の中には雨ざらし放置など当たり前ですからね。