この時期ならでは 手が入った横地城 お奨め

「武衛邸」なる郭まで設けて斯波氏の配下としてその庇護を期待した地方豪族の城、横地について記していますが、この城址を楽しむには今頃が絶好の季節でしょう。


この城の魅力は先日の横地の日没でも触れましたように「時間と歴史」への深い味わいに、茶畑と森の広大な横地城内敷地をゆっくり散歩できるという点です。

と言いつつも車両通行も比較的上部の「千畳敷」という場所に広めの駐車場が用意されているほどですのでさっと行ってさっと帰るには苦労はいりません。

 

たまたま横地氏は鎌倉から室町初期に活躍し、戦国時代の初期ともいえる応仁期には滅亡、家中離散という憂き目にあったということで、戦国好きの方々の目に触れにくく、戦国大名にはなりきれなかった有力国人領主ではあるものの、城のスケールからいって他の戦国時代諸将の城から見て決してひけを取るものではありませんね。

 

表記、今の時期がおすすめの理由は、お茶畑の農道を進むので、

①通行にお茶農家の邪魔にならない②冬場で枝葉が落ち、下草は枯れている③熊笹等の刈込処理がされている

ということでしょうか。

別にお茶農家の方に怒られることはありませんが、車両通行上、狭窄な通路もあります。

むしろ車両の置く場所は山の下にはありませんので、「千畳敷」の駐車場まで上がることがベストです。


途上にかつてブログでもお知らせした、横地一統の墓が2カ所あります⑫⑬。

横地太郎家永の墓⑮はこのルートとは別で県道をもう少し南に行って狭い路地を横地城側に入った場所にあります(案内板あり⑭)。

 

谷田大池なる溜池がありますが、この池をぐるりと巡る散策コースは城の北側、まずまずの要害振りが確認できます。

地名も意味深ですね(③地図参考)。

 

本丸周辺の遺構についても熊笹の刈込等が行き届いて、現存の土塁・堀切の風景がしっかりと確認できるというところがおすすめです。高天神城からも車で15分もあれば到着できますよ。