悲しいね 辺野古の海 海への畏怖と自然への敬意 

寒くて晴れた日は富士山がくっきり。

こういう日に日本平のあそこに行けばさぞかしキレイな富士が見られるでしょう。

奥方に古滝境城の富士山でも・・・とお誘い申し上げるもあっさり却下されてしまいました。

どなたでもお声おかけ下されば喜んでご案内させていただく所存です。晴れそうな日を決めて前もってご連絡ください。

湾曲した釘ケ浦の向こうに富士山という絶妙が楽しめます。

④は片浜⑤は勝間田川からの富士。昨日の画像です。

 

招待者は誰一人応じる方はいませんでしたが結婚式はホノルルの東本願寺別院でした。それから夫婦で沖縄在住歴あって少々の「海好き」を自称する私どもであります。

ちなみに奥方もダイビングと船舶操縦の免許を取得していることはどちらかでも記しましたね。

 

よってこのほどの辺野古への土砂投入の画像を見せつけられて気分は良くないものがあります。

全国的に温暖化による海浜の消滅傾向にあって日本中どちらを探してもないような沖縄の美しく生命溢れる海を汚したという事実はその関係者たちみなさんにはその行為、仏罰が落ちるに値するでしょうね。南無阿弥陀仏。

 

偉い人は「普天間の安全」を常套句としているようですが詭弁も甚だしいと思います。

ただそれは人口密度の多少の件であって、沖縄県の主張する県外移設の要望は完全に無視されたかたちになりました。時に振興発展という語も行き交いますがそれも「うちなんちゅう」を二分させることになります。経済か「安心」か・・・幾度かその二文字についてブログにて記していますが「安心」に優るものはありませんね。

 

私も含めて「沖縄の事だから」と静観しているのはイケないことですしズルです。

以前御殿場の市長殿が「御殿場に移設受け入れ」案もあることが紹介された際、そのヒステリックに吠える異常な様子が印象に残っていますがすべての日本人が今の沖縄基地押し付けに関してまじめに考えなくてはいけないのではないでしょうか。

これはいかにも卑怯というものです。

 

イヤなもの、リスクの伴うものは「他所に頼む」というのは虫が良すぎます。難題を押し付けずに「自分の事」として考えることが思いやりですね。この国はお寒いということがますますわかった一日でした。

 

原子力発電所も米軍基地も「東京湾・大阪湾を埋め立てて引き受けましょう」というのなら納得できましょうが。

オリンピック(東京)や万博(大阪)~キレイで華やか~は喜んでやります・・・ではね。

いっそのこと「全部やめちまえ」というのも政治の威厳と選択ですが。

 

さて、夏の終わりにまったく用をなしていない拙寺の蔵をぶち壊してから物置兼温室兼居間兼避難場所の建築ということに相成ったワケですがその完成はあと少々というところまで来ています。

あの狭い空間に重量鉄骨を使用して2階建てながらその屋上に上がれるように工作を依頼したのは地震による倒壊対策と海への畏怖にほかなりません。

 

拙寺の本堂も庫裏も次の「震度7」にはいよいよ腹を括らなくてはなりません。とは言いながらも奇跡でも起こって本堂だけでも何とかという気持ちはありますが。

これは本堂という寺にとって重大施設であると同時に屋根があれば避難所としても利用できるということがあります。

 

もしも倒壊の災難から生き長らえることができた場合、せめて雨風がしのげる場所は確保しておきたいものです。

屋上に上がれるように非常梯子を設置するのは、安政大地震の津波と同等、せいぜい5~6mだろうの楽観もありますが「あと数m」の安心も得たかったからです。

まぁ櫓であり私の城ですし海から離れられない心情、私なりの敬意でもあります。

 

沿海、河川流域のお寺さんの中には住まいを「原」という台地上に移し、「住居と寺」という二重の生活をされている件も耳にしますが私はこの際寺と居場所を同一であると決定したのでした。

憂いを減らして「生きていく」に専念したかったからです。

寺に生まれて仏飯を食み、住職の継承をしていなかったとしたらきっと今頃沖縄に居て不動産屋でも開業していたかもしれない私ですが、この縁をいただいたからにはできうる限りの「もしも」に備えて、それでダメなら「はい、おまかせ」ですの心境。

 

地震が発生したら発生しない地域に集団で移動するなどというようなシステムを・・・などと先日聞きましたがこれも机上の空論ですね。

大地震の本震・余震のスパンは果たして年単位の長さもありましょう。

次に来る地震を警戒して長期に渡って寺を空き家にすることなどは到底できませんね。

地震と聞けば全国からやってくる盗人などの不届きもののやりたい放題をどうコントロールできるというのでしょうか。

私はずっと「ここに居る」宣言がまずはこの殆ど倒壊を心配しないで済む建物の建築なのでした。

 

③は130㎏の階段の裏面。

昨日は何とかひっくり返して表面を塗りました。

①②は新築小屋2階にて。次の仕事の思案をしていると舞鶴殿が足場を伝って上り「入れろ」と顔を出している図。

真冬の寒風が吹きまくっていてもお天気さえよくて日差しがあれば暖房はいらないということがわかりました。

夏場はそこにはいられないくらい暑いでしょうが。

 

最後の画像2枚は沖縄の西海岸の風景。辺野古とは逆側、東シナ海となります。友人の不動産屋が視察出張に行った際「懐かしいだろホレ」という感じでこれ見よがしに送ってきました。

彼とも何度も沖縄で遊んでいます。

画像を見れば奥方も私も撮影ポイントがどこであるか一見しただけでわかりますね。

この海の色を見て、どうせなら薄汚い東京湾を埋め立てた方がずっといいのに・・・と何度も見返す私がありました。