出てきて嬉しい鉄舟の軸 2本目 それも六字名号

10日に拙寺で催される僧俗研修会の講師は真城義麿師。

愛媛県からはるばるお越しいただきます。

講題が「六字のみ名(御名)をとなえつつ」と決まっています。

その会場設営は前日当日と婦人部・世話人の皆さんにお願いしていますがやはりお天気が心配でした。

 

今のところ予報ではお日様マークが輝いていましたので少々早いですが「なんとかなった」と安堵しています。

しかし寒くなるというのがイケません。

昨日も昼間は半袖OK、というか「暑い」の声もあったくらいでしたが開催日の10日辺りは打って変わって「冬」になってしまうとのこと。

 

内なる私の希望は実は10日を過ぎてからの天気。

それまでは小屋新築に伴う雑用とその研修会開催の準備手配でのんびりする暇がありませんでしたがそちら過ぎたらかなり時間がとれます。よって「福井へ行く」と家庭内宣言していました。

これは来年の拙寺バス遠足が大谷祖廟と本山お参りのあと福井金沢で遊んで帰ることになっていて福井一拍にするにあたって宿に行く前に一乗谷に寄り道できるか検討したかったからです。さすがに城址を登れば大クレームになるでしょうし時間的余裕がありませんので「城下」散策体験となりますね。

 

ということで私の天気予報での注目点は当地の天気だけではなく日本海側の天候も気になったというところでした。

冬季の日本海側は特に天気が不良ですからね。

晴れが二日続く予報が出たら飛び出そうと狙っていたのでした。

最近の温暖傾向に「これは行ける」と踏んでいたのですが、ついにこの週末以降は降雪予報が出てしまいました。

 

雪が降るというのでしたらこの計画はナシ。

そのあとに晴れが続くとなれば違ってきますがとりあえずその計略は諦めるということで。

来春の楽しみに取っておきましょう。

どちらに於いても雪にはひどい目にあっていますので、臆病になっています。

ただし雪はじめ天候変化には臆病くらいが丁度いいですね。

 

先日は長野県在住の檀家さんが例年の-25℃の極寒と降雪対応の極意について話されていましたが、道から逸れて畑に突っ込んで身動きできずヘルプを出す車両はまずは「他府県ナンバーの四輪駆動車」だといいます。

ちなみにその方の車は「二駆」。

スタッドレスタイヤは装着していますがチェーンが必要な降雪ともなれば「家から出ない」と断言していました。

四駆に乗ってさらにお調子に乗って無茶する様相、私には大いにわかります。

 

さて、土蔵から出てきた古文書等、例の気管支炎の患いの発生から殆ど手に触れていませんでしたが(まだ完治しない不思議・・・)、先日たまたま手に取った六字の名号の軸の落款印を見てかなり驚きました。

山岡鉄舟の落款印だったということもありましたが、先日ネットオークションにて「鉄舟筆 六字名号」が8000円で落札されていたことをお取り越しでボヤいたばかりでしたから。

その存在は知っていましたが締め切り時を失念していました。

鉄舟筆の代物は以前も記していますが偽物が多く、出どこによっては疑わしいというのがコレ常識となっていますが、それにしてもその六字というのが未練が残るところでした。

 

軸は軸でも六字名号は掛ける場所にもよりますが、当流ではご本尊同等。その「六字」を鉄舟筆関係なく新規に購入するとなればその数倍の値段で売られていることもありますので、鉄舟筆がたとえ偽物だったとしても名号としての価値がありますからね。

ということでその8000円という価格に「それほど安いなら私が・・・」という気持ちで地団太を踏んでいたのでした。

 

そのような中にその鉄舟の六字が蔵から出てきたことは感動モノでした。まるであたかも如来さんが「そんなに欲しけりゃ ほれ」という具合。

「従五位宮内少輔」の官位と「山岡鉄太郎拝書」とあります。もう一つ蔵から出た「聲斗」には「宮内少輔~」はありませんでしたが布施家の骸骨(上記にリンク先に)は「正五位宮内少輔」でしたね。

 

一般的に「正五位」となると「宮内大輔」というのがスジでしょうが鉄舟は「どうでもイイところ」感が漂っています

そもそも泥舟は勿論(鉄舟は西郷との流れで期間限定で引き受けた)、鉄舟は官位があがることに興味が薄かったからでしょうが、しかし「鉄舟が布施新助に連れられ訪れたか、石坂の家にいて散歩がてらに拙寺にやって来て読経の「聲」を耳にした」(聲斗軸のブログにて)と勝手な推測をしていましたがその書を記した順番は拙寺の方が先だったことがわかりました。

従五位→正五位には順序がありますので時間的タイムラグがあったということですね。

 

尚、現在に至って蔵から出てきた鉄舟は真物と考えるようになりました。

物置小屋の檀家さんへのお披露目は蔵出し小島蕉園とこの鉄舟の軸を主に展示する場にしたいと考えます。

現在痛みが最悪の小島蕉園の軸を修理に出していますが既に予算はオーバー。

鉄舟も修理したいという気持ちも大アリで、こちらは小遣い前借り(ほとんど半年分)となります。

奥方に頼みこむしかありませんが既に「堪忍袋」状態。

その理由は私の向く大切・大事の方向性が「果たして将来保持されるのか」という問題提起でした。無駄になるということですね。

息子次第ではありますが、小遣い稼ぎで「8000円」で売り払われることになるのでしたらガッカリですからね。

 

当家にはかつて掛け軸を売リ払ってブラジル行の船代とした叔父の件を聞きますし・・・。

人には価値観の違いがありますからね。

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (水曜日, 05 12月 2018 09:05)

    何事も阿弥陀様の手の上。何とかなるでしょう。
    なるようなままで。

  • #2

    今井一光 (水曜日, 05 12月 2018 19:27)

    ありがとうございます。
    そう考えると何でもイケイケの気分ですね。
    その通りに生かされている自分を実感しています。