山科の當麻寺(たいまじ) 伝定朝作「丈六阿弥陀」

また興味深いニュースがありましたね。

国宝級の発見だそうです。

今年のお寺のバスツアーは當麻寺でしたが、西塔は丁度改修工事の真っ最中でした。

東西両塔の残る寺院は他に見当たりませんので奇特なことでもあります。まあ完成後にまた訪問するというお楽しみということですね。

 

ニュースではその西塔三重塔先端に納められていた舎利容器が、推定白鳳期(七世紀後半)のもので、国内最古級とのこと(奈良国立博物館等)。

金、銀、銅の三重の容器に入った「入れ子型」。一番小さな金の容器の中にはガラス製の「舎利」が入っているそう。

まるでロシアのお土産「マトリョーシカ」、そしてオリンピックのメダルの色を思い出しました。

 

複製品を作って塔内に戻し実物は展示に回るよう。

取りあえず来年奈良国立博物館でお目にかかれそうです。

2月19日~3月14日と決まっていますので何とか時間を取りたいと思います。

 

さて當麻寺といえば當麻曼荼羅ですが、そちらも奈良国立に出張していました。その曼荼羅=當麻寺ではありますが、以前京都の

寺町にある「曼荼羅山當麻院天性寺」について記しましたが今一つ京都山科の旧東海道に「當麻寺」があります。ただしこちらの読み方は「たいまじ」になります(場所はこちら)。

宗旨は勿論浄土宗、山号は 弘誓山。山号の文字を一見しただけで阿弥陀如来がご本尊であることを主張していることがわかります(六八弘誓)。

 

本堂前の石塔にも気を取られますがご本尊にお会いしてまたびっくり、伝定朝作の巨大座像です(丈六阿弥陀 2.67m)。

実はこちらにも曼荼羅がありますが、こちらは公開日が指定されていますのでその日に伺わなくてはなりません。

 

かなり前の画像ですが本堂前の庭をうろうろしているところを「どうぞ本堂へ」と声をかけていただき本堂内を撮影させていただきました。

気さくなご住職とご家族のご配慮をいただいて有難く、ご本尊にも感謝いたしました。

 

山科駅からの旧街道を京都方面に歩いてスグの場所に當麻寺はありますが、京都でも穴場的絶妙のおすすめ散策路。

五条別れの道標は少し感動。京都大仏の名も見えますね。

最後の画像は奈良葛城の當麻寺西塔から出た舎利容器。

奈良国立博物館より拝借しました。