七卿落ちの一人 澤宣嘉の墓 伝通院

桜木町で起こったバスの事故は衝撃的でした。

観光バスでの各重大事故も記憶に新しいものがありますが、どちらでも耳にするのが乗務員の過酷な勤務状況と健康管理の不十分。

これも色々な職種で聞きますが人手不足が原因だそうです。

バス会社では定期採用は行っているものの十分な数は確保できず若手はどんどん辞めていくと。

会社となれば業務を回転させていかなくてはなりませんので、就業の駒が減れば残った者たちで回して行かなくてはなりませんね。

仕事の量はそのままでやり手が減ればその減った分を残っている人材で就業時間を増やすなどしてあたるのですが、そうともなれば仕事内容はいよいよ過酷。それでは心身ともに壊れるでしょう。

 

京都市内を走る市バスは民間バス会社に委託して経費を削減しようと進めてきたものですがいよいよその目論見は破綻した様相を。その民間事業者は「人手不足」を理由に撤退を表明してしまいました。

ちなみに京都の市バス運転手は公務員となりますし厚遇。給与は48万円で、委託された業者は26万円程度と大きな開きがあるよう。

それで京都市バス事業は赤字が黒字に転換したといいます。

 

同じバスの運転手として業務するならその給与差はどう考えても「やってられねぇ」でしょう。

ヤル気というものも失せますね。請け負った会社としてももっと儲けのある方向へ修正していくというのも判ります。

 

私は寺のバス旅行の関係でバス会社の方とは懇意にしていますが、「まったく人手が足りない」というのは異口同音。

当家愚息に「免許取得から面倒を見られるが寺を継ぐまでどうか」などとの声があがるくらいです。

まさか、あの男に人様の命を預かる責任ある仕事を任せられるワケがありませんが。

 

かといって外国人材を持ってくればイイという問題でもなく。

やはりそれら各対応として今の国内就労者の給与を上げていけば人材は育って行くと思いますが・・・。

企業や国レベルの「儲け」ではなく今働いている個人レベルて報酬を上げていけば人手不足は解決するのではないでしょうか。

格安人材を大量に導入すれば国内就労者の将来の給与の上昇も見込めなくなりますね。

働かない日本人はイラナイという切り捨ての風潮が吹くかも知れません。そもそも給与が上がらなければ景気など良くなるワケもなく。

 

さて当初大河ドラマは視聴しないつもりでいましたが、ここ後半になって山岡鉄舟が出てきた辺りからチャンネルをそのままにしています。

丁度これから「長州やりたい放題」の方向性がうかがえる内容になっていますね。

主役の西郷にとって馴染みだった大久保は敵役となり、視聴者みな様、さぞかし腹が立つところでしょうが、西郷が成敗された翌年には紀尾井町で惨殺されていますね。

 

殆どめった刺しにされる惨忍な仕留め方でしたがそれだけ各方面に恨みを買ったということでしょうね。

それからはいよいよ長州閥が大手を振るう世になって今に繋がっているというのが近代日本の歴史ということです。

ドラマでは長州閥の新政府内で我が物顔、私利私欲の金権政治の走りが会話の中にもありました。

前回辺りの一般人の放った「徳川様の方がよかった・・・」のセリフにスカッとしたところ。

 

元を辿って文久三年(1863)の八月十八日の政変「七卿落ち」というクーデター派(過激派)の粛清追い落としがありました。

長州に匿われたそれら逃避の者たちは明治新政府の要職に就いていますね。

まぁ機運に恵まれたの一言でしょうが。

 

伝通院にはその7人のうちの一人、澤宣嘉の墓がありました。

長州に逃げたあとは各地につてを頼って潜伏先を渡り歩きギリギリのところを生き抜いて明治を迎えます。

参与として要職に就きますが西郷が大久保らに失脚させら下野に至る明治六年に病没しています。

 

伝通院本堂には舟形光背の立ち姿の阿弥陀さんが。三尊形式です。