「25年に一度」に接して思う 清水堂千手観音

15日夕の恒例灯籠流しのイベントはやはり散々だったよう。

片付けも総出で昨日夕刻までかかったようです。

かなりタイミングの悪いあの土砂降りのせいで人の出が挫かれて店舗含めて「赤字」の声がちらほら。

雨が降ろうが人出が悪かろうがはるばる依頼招へいしている「手筒花火」ショーはやらざるを得ませんが観客は「スタッフばかり」と。今節天候変化への恨みは各ありますが雨一つで後味の悪い始末となるだけにその手の興行は「水もの」ということで。

関係者の徒労を思うと少々気の毒。ただただ「お疲れ様」でございます。①画像はいただきもの。

 

話は変わりますが17日甲子園の「菊川(遠江)×近江」の遠近対決は私としては避けたかったカードです。

当家の者ども「遠」の応援団となるようですが私は「近」に肩入れしたいところです。

 

昨日はブログでもお知らせしていた坂部の清水堂「千手観音」を拝見させていただきました。

こちらの御堂は明治二十三年に建て替えられたものですが享保十五年(1730)までは薬師堂があってそちらが壊れたために観音堂にあわせたとのことですがその頃、こちらの清水堂の千手観音の開扉を「25年おき」と決めたとのこと。

 

25年に一度とはいかにもそのインターバルは長いですね。

人の一生のうちこの仏にまともにお会いできるのはまず2回まででしょう。

稀に「3度拝した」などという奇特な方もいらっしゃるかも知れませんが最初と最後は殆ど思考が怪しい頃ですからね。

 

では今回の拝観となれば・・・当然にして25年後ということになりますので、2043年。友人の「奥の墓道氏」を送りがてらの参拝でしたが「次はどうよ・・・」の質問への回答に窮していました。

参拝は年配の方が圧倒的に多かったのですが、ご一同心には「今一度」を思っているでしょうね。

「まぁ来れたら来よう」で締めました。

免許証を取り上げられていそうだから・・・ムリか・・・。

 

⑥は前立の千手観音。小振りながらすばらしい仕事をしています。⑦~がこちらの御堂の御本尊。

台座はその金ぴか具合からして後補か新造と思いますがその上に立つ仏の大きさは見事。

135㎝の丈と千手観音ならではの恰幅の良さは圧巻です。

高い場所から見下ろすその眼光の鋭さと「黒」の容姿は威厳あるものの少々異様に感じます。

また種字のキリーク=「ह्रीः」がさりげなく仏の名をアピールしていますね。

 

千手観音を見ると最近は菊五郎の「北千手観音」を思い出してニヤリ。「北千住の次は・・・南千住~」です。