四十九仏と往生者が描写される阿弥陀来迎図

暑い暑いと言いながらも7月後半のそれとは微妙な変化を感じていますが実際はどのようなものでしょう。

私の方で気候に慣れてしまったせいなのかもしれませんがTVのニュースでインタビューされている人の言葉の如くのそれらを吐きまくる程ではないように感じます。再び台風が私の方に向かってきていますが面倒な事だけは御免ですね。

たかが「空気の塊」なのですが場合によっては厄介なヤツになります。「オオカミ少年」かも知れませんがしっかり対策はしましょう。

 

このお天気続きと気温上昇にしたたかに業績を上げている業界もあることはだいたいわかります。

家の中にじっとしていればエアコン代がかかりますし涼しい場所と言えばそれぞれの皆さんが発想する通り、子連れでしたら大型ショッピングセンターに集結するでしょう。

賢い子供は図書館が最適なのでしょうが。

別視点で聞きかじった事がありますが、SC闊歩は健康ブームの選択肢としても今流行っているそう。

すると歩けばお腹も減るし冷たい飲み物なども所望するでしょう。今年はかなり売り上げを伸ばしているのではないでしょうか。

 

昨日、お会いした檀家さんはやはりエアコンが壊れて現在予約中とのことで、8月15日に工事とのこと。その前の日に聞いたところでは新規は「9月になる」とのことでしたので大分以前から発注をかけていたのでしょう。

それでもまだまだ1週間以上我慢しなくてはなりませんから大変ですね。まさにエアコン屋さんは超がつくほどの繁忙がうかがい知れます。

その他意外なところでも超繁忙がありそうですね。

 

さて先日は拙寺の阿弥陀三尊来迎図について「二十五菩薩」を引き連れる等のバリエーションを記しましたが、四十九仏と屋形でお迎えを待つ様子を描写しているものを見つけました。

光明寺の「四十九化仏阿弥陀来迎図」(鎌倉)です。

 

阿弥陀三尊の構図はパターン通りですがその三尊+四仏+四十九仏と登場する仏たちは豊富。何より構図の左下、観音菩薩が差し出す蓮台の先には屋形があって僧形の往生者が合掌して待っている姿があります。

往生者が描かれている構図となると、当初の図案作成時にはしっかりとその方がどなたなのか、作成依頼した方はだれか・・・など詳細が知られていたことが推測されます。

 

時間の経過によって当初の「送る人」の気持ちなども空しく消え去ってしまうところ、やはり無常を感じます。

「死」の効果(順番送り)は人間社会にとって不可欠というか「生きる」の裏返しであってそれを考えたとしてもどうにもならないことではありますが、「歴史」探求の意味ではやはり知りたいところです。

 

四十九の化仏が初七日から七七日と七つのグループに描かれているだけにその縁者の思いというものが知られるというものです。

 

③は国道150号線相良橋からの日没。萩間川です。