冨賀寺石塔つづき 近藤家五輪塔は1800年代のもの

「尻腰(しっこし)のねぇ・・・」は最近、家族内でよく使う言葉です。年がら年中その言葉を使うようになりましたね。

まぁ外でそうは言ったとしても「 ? 」になりかねませんから。

しかし最近は使用が頻繁で檀家さんとの会話の中でもつい出てきますが雰囲気的に判ってもらえそうな言葉でもあります。

 

独りよがりの知ったかぶりですがたとえば不動産屋や法律世界では当たり前の語「瑕疵(かし)がある」などいう表現を寺の世話人会で話の流れで使った時は「え ? 」と返ってきたことがあります。

そしてこれもどこかブログで記したことがありましたが「競売」を「けいばい」と言ったりすると「それはきょうばい」とご指摘を受けたりします。

私はそういう場合「流し」に徹しています。お聞き返しいただければ別ですが、そういう語は仏事専門用語と同様、お相手に「わかんなくてもまぁイイや」という気持ちから「つい」話の中に入れてしまいます。

 

会話の中で逆にお相手の言葉の専門用語にぶつかる時がありますが、私の方でも何気なく知った振りをして失礼ながら「流して」いますからね。雰囲気ですよ、雰囲気。

 

「尻腰のねえ・・・」は実は私どもの四苦八苦のうち特に「老」について事の重大性を訴えているのかと思っています。

「尻」も「腰」も私たち人間の二足歩行の元となる部位で基幹でもあります。人間の各機関、不要のものはありませんしそれぞれが微妙に関わりあって「一人前」を組成しているのですが、やはり「尻と腰」の鍛錬と維持は大切に思うようになりました。

そう思うようになったのは何より「齢のせい」なのでしょう。

 

ホントに「尻と腰」が弱くなったと実感してきたのでした。

山城歩きをしないこの時期はまさに体の衰えと思しき痛みなど感じるようになりました。

ブログでも記している「頸椎狭窄」なども原因はあったにしろそもそも経年劣化、要は老化ですからね。

 

「冬は人を殺す」というのもこれも私の最近の感覚。

寒さは人のやる気を失せさせますし、人体的には血流を阻害して神経にも障ります。「動かない」の連鎖反応でこの時期を過ごすことで体力と耐力(どちらも「尻腰」といいます)が低下し、場合によっては死期を早めることになりますね。細菌やウィルスの蔓延もあります。

 

というわけで私の取り入れている「尻腰」維持のためのカンタン気休め運動がスクワット。

居間で40回お風呂で20回、気が付いたらその場で・・・という習慣です。

是非におすすめしたいです。なにかに効いているという実感はさほどありませんが「運動している」という気には少々させてくれます

お散歩もイイですがコレはあまりにもお気軽でおすすめ。

ただし腰を痛めてしまうことがあるようですからやり方を間違えないよう。ネット上には「正しい」その方法は溢れています。

 

さて、賀寺のつづき。

冨賀寺にはたくさんの宝物や古文書の類(今川義元・氏真安堵状ほか)が残っていてその歴史の重みが伝わってきますが、昨日記した石塔以外にも目を引くものがあります。また庭園なども興味をひく方がいるでしょうね。こちらでは割愛。

 

近藤康用(井伊谷三人衆)の兄に僧職となった学禅という人がいて冨賀寺に入っています。先の大河ドラマでも目立っていました(→近藤     )。

 

近藤家との関りは松平清康の宇利城攻め以来、その功により近藤満用が宇利城に配されてからです。

 

近藤家五輪塔の整列はありますが掲示板の通り、古さは感じられません。と言っても200年ですが・・・。

時代が大名家発注のもので石質も上等なものが誂えられているのでしょうね。

 

最後の石板が珍しいと思って1枚。

見た目真言宗のお寺ということもあり「大日如来三身真言」の彫り物か。

尚⑧画像の宝篋印塔の整列も見た目、隅飾りの開き具合から古くない(江戸期)のものとお見受けいたします。