小耳に聞いた爺さんの 老衰死 電池が切れたように

雨がやんだ後は酷い強風。

折角のお湿りも、こう嵐の如くの風が吹き荒れたらあっという間に乾燥状態に逆戻り。

まぁ浜の大根農家の皆さんにとっては恵みの雨だったでしょう。

 

乾燥は感染症予防対策には大敵コンディション。

数日前、母の部屋の加湿器が壊れたと施設より連絡があり週明けに新調したものを納めてきました。

六畳程度の部屋ですが、空調フル回転の今節、湿度管理用のための加湿器は必需。

機械が壊れていた間は、容器に水を溜めておくなどで対応していただいていましたが、私は先週は何かしら動いていましたので母には我慢していただきました。

とりあえず一安心してきたところでした。

 

数日前、続けざまに「健康長寿で国から年金を取り戻せ」と息巻いておりました。

すると昨日『「老衰」の地域格差』という記事に目が留まりました。「老衰」という死因は私もよく耳にすることが多いのですがだいたい「75歳以上の後期高齢者」の死する因ですね。

そしてその老衰死のトップが男子茅ヶ崎市で1人当たり医療費でみると35万5074円で全国平均より約▲5万円(女子は四日市市)。ちなみにこの地区でいえば浜松市が男子4位女子3位でまずまずの数字です。

 

ビリケツから、男子ではなぜか大阪からのオンパレード、茨木市-枚方市-吹田市の順(要は癌、成人病などの死因が多いということ)でトップの茅ヶ崎と比して6.8倍の開きがありました。

女子ですと下から那覇市-札幌市-鹿児島市の順で四日市とは4.3倍。

 

茅ヶ崎でいえば癌と脳梗塞が全国平均より1割少なく、心筋梗塞が3~4割低いとのこと。

75歳以上の後期高齢者での1人当たり医療費は4年間平均で約79万2千円。国全体の平均約93万2千円より14万円低いそう。老衰は病気ではないため加療が抑えられ終末を迎えられるということ。電池が切れたように「す~っと」眠るように・・・というのがベストです。

 

「老衰死」が多いほど医療費が低く抑えられるという現実。

健康寿命こそがお国の為でもあったワケです。

全国約1740の市区町村が茅ケ崎市と同じ医療費であれば国全体で2兆3千億円の医療費が減る計算になるといいます。

 

さて拙寺十三代目、私の爺さんも殆ど「老衰」といっていい栄誉をいただいていると思いますが、世に云う「隔世遺伝」という語を信じれば私もうまい具合に病に罹らず「電池切れ」を期待しているところです。祖父は私と同様酒は嗜みませんでしたがタバコに関しては超ヘビーでした。ということは喫煙趣向のない私の体のコンディションはその分+材料に関して当然を主張したいところ。

 

まあマイナス材料をあげるとすれば「過充電」(おいしいもの食べてラクをし過ぎ)か・・・

 

画像はここやかしこの法縁で小耳に聞いた爺さんの小働きの証拠写真。

昭和三十年の拙寺梵鐘再鋳造の法要の画像を檀家さんより提供いただきました①②。

梵鐘再鋳造の記念法要は稚児行列があったと聞いていましたが、その証拠。梵鐘は写っていませんが①に鐘楼の階段が見えます。鐘楼には幕がかかっている様子がうかがえます。

 

③は拙寺に来られた御門主による本堂でのお剃刀の様子。満座ですね。

祖父は私から見ればおとなしくて女性的を思わせましたがなかなかのやり手を感じます。戦後まもなく昭和三十年という各檀家さんにもおカネの余裕のない時に梵鐘を再鋳造させるという一大事に本山からも御門主一同を招くなど大々的法縁を勤め上げたのですから。御門主を招くにあたってトイレを新たに造作するなど経費が掛かったと聞いています。

国はせめて寺から掻っさらった梵鐘の代金くらいは「返しやがれ」と言いたくなります。ローンも可ですよ。

私の生まれる前の話でした。

 

④⑤の画像は梵鐘製作にあたって京都太秦の「岩沢の梵鐘(株)」(こちらの近く)へ総代が幾度か通っていたといいますのでその時に観光、撮影したものかと思います。

④画像の京都ナンバーの小型バスは本山所有のものでしょうか・・・

 

こういう画像から見て爺さんはかなりの顔役だった可能性はあります。ちっぽけな寺ですが・・・私には御門主を招くなどは夢のまた夢です。

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (火曜日, 26 12月 2017 08:54)

    小山要太郎、発見!
    懐かしい写真ですね。粋な背広を着ています。
    なかなかの遊び人。あやかりたい物です。

  • #2

    今井 一光 (火曜日, 26 12月 2017 21:19)

    ありがとうございます。
    次回要太郎氏はどなたかお教えください。
    また「遊び人」の詳細も・・・