温泉とセットのお寺 法泉寺の石仏

息子の同級生が御殿場のアウトレットに勤めているということで先日も小田原行脚のついでに立ちよりましたが、こちらでもその客層、中国系観光客に圧倒されました。

まぁ色々なツアーがあって買い物ツアーが組み込まれているのでしょうが、清水港からの直行も多いようです。

 

清水には「清水港客船誘致委員会」なるものがあってかなりの張り切りようを見せていますが、これはお上から清水港が「国際旅客船拠点形成港湾」なるお墨付きをもらってからのもののよう。

実績としては昨年よりは3倍も増加しているのですから凄い勢いです。

 

しかし「張り切って」の中にはこれまでの入港接岸使用料をも無料にしてより訪問しやすくするという施策があるよう。

またそれ以外の効果を期待しての活動のようですが、観光客は静岡市内の商店街に一銭もカネを落とすワケでもなく、アウトレットモールに直行して再び船に乗り込むようです。

 

「観光立国」の掛け声とともに静岡県民が潤うようにその手の活動と期待があったのかとは思いますが現実は厳しいですね。

アウトレットモールに入店していなければ「負け組」の様相。

勝ち残るのは県外大手だけという構図ですが、清水港と地元商店街には何らの恩恵もないというのも首を傾げるシステムです。

静岡の滞留は「富士山見て降りて買ったらズラかる」それが基本のよう。

静岡空港と似たような図式ですが、静岡県民としては何ともやるせないところでした。

 

さて、昨日のつづき。「滝ノ谷城の滝ってコレ?」と思わすのが法泉寺裏の滝。今は滝不動なる名称と石仏の不動さんが立っています。

 

こちらの法泉寺で有名なのは倉真と同様、温泉です(場所はこちら)。

掛川市内からもそう遠い場所でもなく、山間の湯治場としてイイ雰囲気があるようです。

墓域には各石仏が鎮座されていますが、やはり個人的に「イイ味!」と興味深いものは宝篋印塔の大小が並べられた様子。

これは基礎部分が補足されているなど明らかに後世整列させられたことは分りますが。

しかし3列目の宝篋印塔はまるで「ダブルバーガー」。

誰がどういう発想でコレをやったのか知る由はありませんが、ここでも凄いものを見せつけられた思いです。

 

日本の良さはこういった温泉。

まさかこちらに外国観光客が大挙して押し寄せるなどは考えられませんが、もう少しは宣伝して引っ張ってこれればと思います。買い物ツアー相手に古いものの良さは通じないものなのでしょうか。まぁ本格的にやろうというのなら設備改修など受け入れ態勢の確立という課題がありますが。

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (日曜日, 10 9月 2017 11:49)

    昨日ヨーロッパへ旅行に行った友人がお土産を持ってきてくれました。
    その際 ヨーロッパでは英語、フランス語、次は中国語だそうです。
    どこもブランド店は中国語相手の店員がいるそうです。
    昨年の3倍は来ているとのこと。
    すさまじいほどの急成長の国家です。
    外国を見て国内の足りなさを感じてくれれば民主化も進むでしょうがね。
    客船が入港しても商店街へは流れませんね。
    バスでの移動。商店街へバスは来ないでしょうね。
    でも商店街全体でユーチューバ-並に何か面白いことをやればどうでしょう。
    それもなかなか大変ですね。
    世界を見ても中国は大国です。
    中国の3%と日本の3%は数がかなり違います。
    AIIBも大量の金をバックに強いですね。

  • #2

    今井一光 (日曜日, 10 9月 2017 19:15)

    ありがとうございます。
    どちらにおいても中国の皆さんのパワーを感じます。
    爆買いは収まったとはいいますが、まだまだその勢いは受け入れ側としては魅力ですね。
    要は集客の中心となる何かが欲しいのですが、富士山は見ておしまいですから、
    彼らが「是非行きたい」という思わせる誘引起爆の材料をSC以外で思考していただきたいところです。