「初山流」なる語は超のつく地元人でなくては・・・

息子が叔母さんをカモにするバイトとして提案したのでしょうが、「草刈を依頼された」と私の草刈り機を持ち出す算段をしています。

盛夏の草刈り機はオーバーヒートを含む不調もありますが、彼はかつて草刈り機を使用したことがありません。

 

口では「平気だよ、大丈夫!」などと言っていますが、経験上その語を並べたてる奴が一番危ないことはわかっています。

 

熟練していても結構ポカをやりますし大事な機械を壊されても、他者にまた自分がケガをしても困ります。

特におっちょこちょいは通行車両へ石を飛ばしてあるいは隣家のガラスなどを割ったりをしでかすものです。

 

先日もDIYで目撃しましたが「草刈り機が動かない」と年配の方。担当者は一発で始動させていましたが、何のことはない、スイッチをOFFにしたままスロットを引きまくっていたようでした。他にも「始動できない理由」はありますが、それらは長年使用していればピンとくるものです。

経験の浅い息子にすべて「まかせる」ほど私に度胸はありません。

前回のチェーンソーの息子のデビュー時は墓石を壊しましたからね。

 

さて、川名の地から井平(伊平)方面に向かう道すがら「阿弥陀堂」という看板が目に付きます。

私にとって阿弥陀さんと言われて立ち止まらない野暮はありませんね。

ということでそちらの小高い丘を登って祠の扉をあけて御対面させていただきました。

江戸中期(正徳期)の立ち姿の阿弥陀石仏が・・・

お隣の松ぼっくりを首に巻かれた石仏が「ねぶつの神様」と言うらしいです。「ねぶつ」とは「膿のあるおでき、腫物」の類で松ぼっくりの「ネックレス」を首にかけると「治る」というもの。地元の民間信仰でしょうね。

以前も「疣観音」を記しましたが、疣とか腫物、できものの類ははワルいものに「取りつかれた結果」と解して重大性を考えて神仏に何とかしてもらおうとする習慣が出来上がっていたのでしょう。

 

阿弥陀さんは一見したところ私どもが見慣れた感じではありませんね。衣のひだの部分がアバウトなところと髪が生えているようにみえること、そして耳が大きくて首まで垂れているが如く。

この形式の石仏はこの辺りでは珍しいものではなく「初山系」といって中国の石工によるものとのこと。まぁ私は他のその中国系の阿弥陀仏を見ていませんので比較のしようがありませんが・・・ 

 

その「初山」とは近藤家の菩提寺黄檗宗「初山宝林寺」のことですね。⑦~⑪画像が宝林寺。

①②は川名から西に進んだあたりの図。詳細不明です。

③の上に上がると祠があります(場所はこちら)。

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (木曜日, 24 8月 2017 09:23)

    やっぱり親ですね。
    先の先を考えて心配してしまう。
    「注意すべきところを伝えて、教えるべきところを教えて」
    貸してやったらどうでしょう。
    私も刈払い機を買ったときは何も知りませんでした。
    エンジンのかけ方を教えてもらっただけでした。
    起こるか分からないことを考えても切りが無い。
    あなたも危険きわまりないことをしてきたと同じですね。

    サーフィンでも常に危険はつきもの。
    まだ陸の上です。

  • #2

    今井 一光 (木曜日, 24 8月 2017 20:58)

    ありがとうございます。
    私はどこかしら神経か何かが切れているのかといえるほど
    そそっかしく、失敗を重ねつづけてそれでいてたまたま「今」をいただいています。
    そこを考えると「こうすればまず大失敗する」というパターンが
    わかってきたような気がしていますが、今息子を見るにそれについて警報を発している
    姿が見えています。
    失敗を重ねて私も成長させていただきましたが、世間には一回の失敗が即、
    命に係わる結末に繋がった例が転がっています。
    そこのところを念入りに伝えていきたいものです。
    車の運転も高所作業も機械の操作もお寺に必要不可欠の事ですので、リスキーなところを
    一つ一つ丁寧に・・・ですね。