十念寺の皇族墓 後陽成天皇皇子 高雲院二歳 

12日、いつもの朝一番のクマゼミの声はまったくなし。

相良ではミンミンゼミが鳴くと「盛夏はすぎた」というイメージですが、昼過ぎに境内にてその声を。

日が落ちるのもどんどん早くなって秋の気配がひしひしと。

 

夏嫌いの方にとっては「それでヨシ」なのでしょうが、まだまだ私にはその微妙な変化に寂しさを感じてしまいます。

この暑い夏とはいえ果たして「来年も無事に迎えることができるのか?」というところですね。

そのことを「奇特値遇」に思って「有り難い」と切に味わいたいものです。

時間の過ぎるのはあっという間のことですから。

 

また気温的にも少しはマシとの声を聞きました。

この時節の法事といえば初盆のお勤めで法要の場所はまず御自宅というのが圧倒的です。そこで気づく点があります。

この辺りの地区では仏間にエアコンの設置が無いお宅が殆どということです。

たまたま本日は空調設備がありましたのでいたって快適な時間でしたが・・・

本堂で法要を催したとしても同様ですから暑さに関しては致し方ないことで、愚痴っても仕方ないこと。

しかし世の熱中症対策として「エアコンの活用」を声高にしているところですが、実際問題として設置していない家も多数あるということも考慮していただきたいものです。

エアコンのギンギンに効いたオフィスにて熱中症対策の妙案を発したつもりなのでしょうが実情はそんなもの。

ハッキリ言いましょう、特に年配者の家のエアコン設置率は低いですよ。どちらにせよ私の知っている限りそれがあったとしてもスイッチのONはしないものですが。

 

帰宅すると相良の某御寺院から電話があったと。

別の寺院からもその手の話は聞いていましたが「何しろこの時期大変すぎる」との談。

今年は私が当地の仏教会の窓口になっていますので、市の担当への対応をしなくてはなりませんね。

 

それが例の「城下町相良11か寺巡り」の件です(→ブログ)。

どうやら子供達の夏の研究テーマにされるパターンがあってあのパンフに沿って寺巡りをしている様子。

拙寺にも家族連れの来訪の姿を見ています。

それは「城下町相良11か寺巡り」の集合写真がたまたま地元新聞社のカメラマンに撮影されて新聞紙上に掲載されたことが大きいですね。

 

「大変すぎる」理由はお盆時期の年間を通して最も忙しい時期に子供達が現れて「御朱印を書いてください、寺の創建を聞かせてください」等と質問攻めに閉口してのことです。

要は他の事でいっぱいいっぱいになっているタイミングに子供の無邪気とはいえ対応の厳しさを仰っていました。

好評の企画と聞いておりまして、協力すると了承し今更水を差すワケにはいきませんがメディアの恐ろしさを感じたところです。ただしもはやこの時期、どうにもならないでしょう。

 

夭逝した子の齢は2歳、たくさんの子供達がいるとはいえその子の齢を聞いて心の痛まない人はいないでしょう。

十念寺のそれは江戸初期の笠塔婆。皇室の仏教への帰依があった時代のものです。そろそろ戻したら如何・・・色々と。

 

寺町通の十念寺のお隣があの信長の墓でお馴染み阿弥陀寺

考えてみると信長の墓として信憑性の高い阿弥陀寺と彼と性格が酷似している六代将軍足利義教の墓がお隣どうしのお寺にあることも奇遇。

ちなみにこの先の本満寺には山中鹿之介の墓が。

 

画像①は寺町通阿弥陀寺②が付近から北③が南方向、寺町通です。④~十念寺。本堂トップの鳳凰が光っています。

最後の画像が光雲院の墓。